人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

今日の1冊

僕と妻の1778話 / 眉村卓

適当に買うと当たりハズレが激しいので、この頃はちゃんと調べて狙いをつけてからネットで本を買うようになっていた。 しかし、到着が間に合わなかったので、出先の古本屋で買うことになってしまったのだ。 そこで目についた、眉村卓。 懐かしい。中学生の時…

カエルの楽園 / 百田尚樹

タイトルからして、である。 読み始めてみれば、大人向けの童話とでもいうか。カエルさんのお話だ。 脱力~・・・、と思いきや。 アマガエルの「ソクラテス」は、国を狂暴なダルマガエルに襲われ、仲間達と旅に出た。 しかし、弱く小さなアマガエルは行く先…

ボクたちはみんな大人になれなかった / 燃え殻

う~~ん、これは・・・・・・。 非常に苦手なタイプであったEE:AE4E6 主人公「ボク」の恋愛回想録とでもいうか。 43歳の「ボク」は、今でこそ華やかな世界に身を置いているが、そもそもは地味で覇気のない人間であった。 ある日ふと電車の中でfacebookを…

わたしを離さないで / カズオ・イシグロ

「石黒一雄」という日本人が書いた本だと思っていたら、英語を翻訳したものでちょっと冷や汗が出た。 偏見なのは承知だが、あんまり翻訳モノは好きじゃないんだよね やはり作者の言葉ではなくなってしまうし、日本語という多彩な表現のできる言語で訳すとい…

凶悪 / 新潮45編集部編

ま、また犯罪ものノンフィクションを選んでしまった・・・EE:AEB64 しかし「事実は小説より奇なり」。ノンフィクションというだけで、ハズれない安定があるのだ。 サブタイトルは、「ある死刑囚の告発」。 ほぼ死刑が確定していた殺人犯・後藤良次による、余…

でっちあげ / 福田ますみ

出先で急いでいて、適当に選んだ本であった。 ついこういうのを選んじゃうんだよね、またノンフィクションEE:AE5B1 いや~~、すごい話で、あっという間に読み切ってしまった。 平成15年春、教師による生徒への凄惨ないじめが明るみに出た。 著者もその事…

破戒 / 島崎藤村

いや~~、島崎藤村なぞ初めて読んだが、まず読みにくいことこの上なかった(笑) 明治時代の作家らしいが、長い時を経たため文章が古すぎて理解しづらいのである。 序盤で挫折しそうになったが、読んでいくとこの古い文章に特徴と言うか、傾向のようなもの…

イエスを愛した女 / ゴードン・トーマス

な、長かった・・・・・・・。 母が亡くなった時に父から勧められて借りたのだが、ずっしりハードカバーで中は2段になっていて、小さな文字がビッシリEE:AEB64 次に読む時は2、3ページ戻ったりして(忘れている)、どえらい時間がかかってしまったのだ。 …

光のお父さん / マイディー

「ファイナルファンタジー」、「オンラインゲーム」などというと敬遠してしまうかもしれないが、誰でも分かるように書いてあるし、そこにあまり気にせず読んでもらいたい本だ。 父親が胃癌になり手術を受け、お見舞いに行った「僕」。 成長するにつれ接点が…

殺人犯はそこにいる / 清水潔

えー、また事件モノのノンフィクションを・・・EE:AE5B1続いてしまいますが。 以前に感想を書いた桶川ストーカー殺人事件の著者である清水氏の、執念と正義の1冊だ。 中心となる事件は、平成2年に起こった「足利事件」と呼ばれる幼女殺人事件である。 著者…

心にナイフをしのばせて / 奥野修司

ミステリーではなく、ノンフィクションだ。 昭和44年に神奈川県の市立高校で起きた殺人事件を取り上げている。 またそんなんEE:AEB64すみません、ノンフィクションが好きでEE:AE5B1 この作品は、事件ではなく残された遺族にスポットを当てているのが特徴だ…

走れメロス / 太宰治

なんで今それEE:AEB2F というと、在庫が切れたからである。 まぁこれもある意味在庫なのだが、自分で買ったのではない。ダンナが買ってきたのが本棚にあったのだ。 短編集である。 これまで短編も、長編と同じように全て読み終わってから感想を書いていたが…

神様からひと言 / 萩原浩

ジャケ買いならぬ、タイトル買い。 優しく癒されるような話を読みたかったのである。 しかし読んでみたらこの神様は、企業に対する「お客様」の神様であったEE:AEB64お客様は神様です、ってやつねEE:AEB64EE:AEB64 ということで、これはサラリーマンの生き様…

眠れないほど面白い「今昔物語」 / 由良弥生

日本の代表的古典文学である。 文学でありながら歴史の授業で習うというアプローチであるため、本としての興味が沸くことがなかったのだが、読みやすく現代風にしたという本を見つけたので読んでみることにしたのだ。 タイトルは知っているのに、内容につい…

ゼロの焦点 / 松本清張

ん~~、いつどのようにしてこの本がうちに来たのか、さっぱり記憶にない。 とてつもなく自分の好みではないのである。私が買うはずがない。 貰ったのか、どこかのサイトでオススメ記事でも見たのか。 いずれにしろ、さほど胸躍るスタートではなかったのであ…

本当に危ないところを見つけてしまった・・・完結編

続きがあった(笑) 前編にあたる倉敷編はコチラ。 もうネットのサイトは金輪際載せないので、堪忍してつかあさい。 ぶっちゃけ倉敷編ほど面白くなかったが、その後のことを書き残しておきたく。 一応倉敷編にはオチがついて終焉を迎えた形にはなっていたが…

いちばんやさしい ブッダの教え / 田上太秀

いや~~、できるだけ意識して頑張ったつもりではいたが、スマホ漬けでなかなかすすまなかったのだ。読書の感想としては、1年ぶりになってしまったか。 いくらなんでもこんなに時間がかかるとは思ってなかったので、軽い気持ちで読んだものになってしまう。…

捜索に至る病・本危 倉敷編

本じゃないのだ・・・。ネットのサイト、しかも2ch(笑) いや~~、しかし本当に面白かった。過去最大の寝不足となった読み物になるんじゃないだろうか。 2chだ。創作でなく、リアルタイムに起こった事実なのである。 スレッド自体は古いが、読む分に…

断捨離/やましたひでこ

寝る前にスマホをいじくる生活から抜け出せず、なかなか本を読む時間が作れなかった。 何度も何度も時間をあけて、やっと久しぶりに1冊読み終わったのだ。 なのでもう、内容は思い出せない部分がたくさんある。 この手のハウツーものは、「洗脳」だと私は考…

償い/ 矢口敦子

スマホのせいで、本を読む時間が激減してしまった。 病院の長い待ち時間で一気に半分ほど読めたので、勢いがついたのだ。 久しぶりに、読みきったEE:AE5B1 もともとは医者であった日高だったが、病院内の策略にはまり、全てを失った。 家庭を顧みず自分のこ…

令嬢たちの世にも恐ろしい物語 / 藤本ひとみ

迷ったときは、過去に読んだことのある作家から選ぶようにしている。 ハズレがないので、藤本ひとみから適当に。 革命以前のフランスを舞台に、4人の女性の運命を描く短編集。 実在が確認できたのはその中の二人だけだが、どうやら事実に基づいて作者の想像…

HAPPINESS

そもそもCDを借りに行った図書館だったが、せっかくだからついでに・・・と、目に付いたのを借りてきたのだ。 名言の載った、動物の写真集である。ゼイタク~EE:AEAAB サイズは小さくとも、内容はギッチリ。 写真の動物達はホントに可愛いし、著名人の言葉…

友情 / 武者小路実篤

どえらい昔、それこそまだ17、8の頃に読んで、感動した本である。 その当時でも古い作品だったのだ。その感動は、平成の45歳にも訪れるのか。 友人の妹・杉子に恋をした野島。 その恋心は日に日に募り、親友である大宮に打ち明けることになる。 大宮は…

13階段 / 高野和明

前回読んだ幽霊人命救助隊が面白かったので、違う作品も読んでみたくなったのだ。 結構長い作品だったが、面白かったので、寝込んでいる間に一気に読んでしまったEE:AE5BE 事故当時の記憶がないために、冤罪の可能性を持ったまま死刑を待っている樹原。 その…

置かれた場所で咲きなさい / 渡辺和子

テレビで紹介されていた本だ。 一種の自己啓発になるのだろうか。 幸せに生きるためのヒントがたくさん詰まっている本である。 まぁ「こういうことを心がけましょう」というお話で、当たり前っちゃ当たり前のことが多かった。 しかし、その当たり前になかな…

1Q84・BOOK3 / 村上春樹

BOOK3に入ると、牛河のストーリーが挿入される。 結局、青豆は死ななかった。 この世界に残る理由があるはずである。そしてそれは、明らかになる。 もう死ぬことはできない。「護る」のだ。そして、天吾に会わなくてはならない。 彼らは出会うために、この1…

1Q84・BOOK2 / 村上春樹

1Q84。 青豆は、この月のふたつある世界をそう名付けた。 とにかくなぜかは分からないが、そこは今まで暮らしていた1984年ではないのである。 その中で、昔の同級生の天吾への思いを募らせていく。 ずっと孤独だった。 青豆には、小学校の頃、たった一度手…

1Q84・BOOK1 / 村上春樹

遅ればせながら、1Q84。兄のお嫁さんがくれたのだ。ハードカバーのきれいなヤツ。 古本の100円待ちだったので、超嬉しい。 でも、辛口の感想になってしまうのだ、ゴメンナサイ。マリちゃんのせいではない。 殺し屋の青豆と、小説家を目指す塾講師の天…

100万回の言い訳 / 唯川 恵

なんとも女性らしいタイトル。 恋愛ものや女性ターゲットのフワフワしたものは好んで読まないのだが、魔が差した。 あらすじに、「夫婦の意味」という言葉があったのが気になったのである。 結婚して20数年。 子供が大きくなり、自分たちの事を考える時間…

検索禁止~ググるな危険~

娘ぶー子が「またこんなの見つけたよ!」と買ってきたのだった。 前に読んだ「ググッてはいけない禁断の言葉」に良く似ているが、シリーズではなく、まったく別物。 とはいえ中身はソックリ、同じネタもたくさんEE:AE4E6 こちらにも「~ググるな危険~」とい…