出先で急いでいて、適当に選んだ本であった。
ついこういうのを選んじゃうんだよね、またノンフィクションEE:AE5B1
いや~~、すごい話で、あっという間に読み切ってしまった。
平成15年春、教師による生徒への凄惨ないじめが明るみに出た。
著者もその事件を追いに現地に飛ぶのだが、実際に見えて来たものはとんでもない真実であった。
生徒にアメリカ人の血が入っていることを知ってからの担任は、体罰、言葉による差別、自殺の強要など執拗ないじめを始める。
それによって生徒は重度のPTSDになり、入院、転校を余儀なくされた。
「殺人教師」などと呼ばれたこの担任は裁判にかけられたが、そこでとんでもない事実が次々と明らかになるのである。
とんでもないよ、ホントにEE:AE4E5
こんな人間が実在することに驚いた。
そしてそんな人間がのうのうと暮らしていることに、怒りを感じる。
また事件の真相もそうだが、社会、マスコミの在り方に疑問と憤りが残る。
正義と真実に忠実になることは、そんなにも難しいことなのか。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
「でっちあげ」 福田ますみ
新潮文庫