寝る前にスマホをいじくる生活から抜け出せず、なかなか本を読む時間が作れなかった。
何度も何度も時間をあけて、やっと久しぶりに1冊読み終わったのだ。
なのでもう、内容は思い出せない部分がたくさんある。
この手のハウツーものは、「洗脳」だと私は考えている。
ところがこう間を開けて飛び飛びに読んでしまうと、洗脳効果は下がってしまう。
読むたびにムラムラと片づけがたくなったが、継続に繋がらなかったのだ。
内容はとても面白かった。やはり説得力がなければ、洗脳はされないのである。それなりに筋が通っていて、納得はできる。
ただ「捨てろ」ではないのだ。
「捨てられない」、そこに隠されている心の裏側を教えてくれる。
断捨離はただの片付け術ではなく、自分の生き方を見つめ直すちょっとした宗教のようなものであった。
捨てられない理由は様々で、私が多く当てはまったのは「もったいない」(笑)
それと、記念に残るもの、頂き物。
これらを手放す方法も書かれてはいたが、甘いよ山下さん。私は筋金入りのドケチなので、そこは納得がいかなかった。
手放すのはいい。
使えるものを捨てるのがイヤなのだ。
捨てずに済む方法を具体的に書いて欲しかった。
とはいえ、参考になる話の方が圧倒的に多かったのだ。
すぐに始めたくなるし、これは読んでおいて損はないと思う。
忘れ果てる前に、もう1回、読もう(笑)
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
「断捨離」 やましたひでこ
マガジンハウス