人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

捜索に至る病・本危 倉敷編

本じゃないのだ・・・。ネットのサイト、しかも2ch(笑)

いや~~、しかし本当に面白かった。過去最大の寝不足となった読み物になるんじゃないだろうか。

2chだ。創作でなく、リアルタイムに起こった事実なのである。

スレッド自体は古いが、読む分には自分もリアルタイムにROM(閲覧)している気分になれる。

非常にエキサイティングであった。

これは2chという巨大掲示板の中の「オカルト板」のとあるスレッドのまとめサイトだ。

まとめと言っても、スレが立ってから10日間、無駄な書き込みだけを省き、忠実にまとめたものである。

それだけにリアリティが凄まじく、あたかも自分もリアルタイムにそこにいるような錯覚に囚われる。それもなかなか抜けられない原因の一つだ。

しかし書き込みの内容自体は嘘か本当か分からないのも、2chである。

むしろこの「オカ板」などは眉唾モノ、釣り(嘘で盛り上げる)の宝庫と言っていいだろう。

実際この「本当にあぶないところを見つけてしまった」というスレッドタイトルも、いかにも、という感じである。

そしてそのスレの始まりは、「深夜、山の中の電灯に照らされた『蓋』の中から友達が帰って来ない、誰か何か知りませんか?」というもの(笑)

んなバカな。

しかし場所が具体的であり、そばに住んでいる人が、何なら見てきてやる、ということになる。

えーっ!?てなるやん!

で、蓋が本当にあった。

入ってみる。

誰かいるみたいだから、中で隠れている。

その間にまた別の近所の人が、そっちへ向かう。

えーっ!?ってなるやん!

それが、出会えないのである。

恐らく違う「蓋」に行ってしまったとされ、最初の人はそのまま音信不通に、後の人は蓋の写真を撮って帰って来るのである。

えーっ!?ってなるやん!

話の発端となった最初の一人は、蓋の中で誰かに追いかけられて戻ってこれなくなったという。

見に行った最初の人は、「臭い。喉を潰されたような人の声がする。ズルズル何かすする音がする」といい、後続の人間に会えたような言い方をしていたのが最後。

後続は、先発には会っていない、車から人が何人か犬を連れて降りてきた。とっても怖いので、しばらく隠れていたのち逃げてきたという。

写真は微妙。なんじゃこりゃって感じ。

それでも心の中で「もしかしたら」という気持ちが働く。

と同時に、嘘だということをはっきりさせたいという気持ちも動く。

こうしてやめられなくなった。

さらに現場に行く人が続出。

写真や動画がいくつもUPされるが、どれも話と符合しない。

捜索範囲は広がり、誰が釣りだ、と追い詰めていく。

突撃隊の書き込みが途切れると、傍観者たちの憶測が飛び交い、検証が始まる。

それを密かに見ている釣り師。いや、誰が釣りなのか??

次から次へと「燃料」が投下され、スレ住民も突撃隊もみんな寝不足である(笑)

このような状態を「祭」というらしいが、遅ればせながら祭に参加した気分になれて、とても楽しかった。

しかし長かったEE:AEB64

2chゆえ、つぶやきや雑談も非常に多い。

それがあるからこそリアリティがあったのだが、と~っても疲れた(笑)

全部読むには相当時間がかかるので、かなりの覚悟と忍耐が必要となる。

その分、読書や映画鑑賞とは違うなかなかできない体験ができるだろう。

若干2ch用語の知識が必要になるが、ググれば簡単に理解できるので、いちいちググッた方がストレスがないと思う。私もちょっとばかり勉強になった。トリップのつけ方とか(笑)知ってどうする。

最後にネタバレ感想を書かせてください。

ちょっとでも本編を読みたい方は、見ない方がいいです。

しょっぱなからつまらなくなります(笑)

本当に危ないところを見つけてしまった・倉敷編【捜索に至る病】

↑見れなくなってしまったEE:AE5B1

こちらの倉敷編まとめをご覧くださいEE:AEAD9

終わってみれば、怪しい人は最初から怪しかった。

HINAと黒帯はクロだと思ってたし、正直、区らしきもグレーだと思う。

対照的に566、17歳、関西のガチ3人は、やはり行動や言葉に誠実さがあったので、疑いの余地はなかった。

なのになんでこんな分かりやすい釣りにかかってしまうのか。

怪しい人は、ギリギリのところで出て来るので、撹乱されるのである。

言い方を変えれば、ダレた頃に新たな燃料を投下していくのだ。信憑性云々の前に祭は再燃してしまう。

そこを理詰めで攻める566がまた、いいところをついていて燃える(笑)

もう魔女裁判の如く、「いけー!!いけー!!」と心の中で煽る。

566のやり方が嫌らしいとかひとこと多いとか言われてもいたが、私は彼が一番理性的で頭がいいと思った。

もしかしたらもう彼は、区らしきの蓋を見つけているかもしれない。

区らしきが「グレー」というのは、一応本当に突撃した、そしてその辺の書き込みは恐らく事実だろうという白い部分と、でも肝心な蓋の場所が違うんじゃ真っ黒じゃないかという部分を足した色だ(笑)

最後のネタばらしの段階でも、自分の事実の部分だけ強調して俺はガチだと言い張っていたが、それは違うだろう。

566が合流しなかったことにえらくご立腹だったのも、おかしな話だ。

ガチ部分は「連れていくつもりだった」部分だけであり、その行き先がニセモノとはお粗末である。そこで土下座をさせようなどと、何に対する土下座なのか。

蓋違いの場所に連れていく意義が、さっぱり分からない。

そしてスレを「釣り堀」どころか「金魚すくい」にしてしまった飛脚だが、彼は果たして策士だったのか??

結局は本人もこんなことになるとは思わなかったらしく、名無しを装ったり二役を演じたりして逆に振り回されていたようである。

そこを何とか軌道修正を図り、というか、うまいこと勝手に話が思惑の方に修正されつつ、終焉に向かったとのことだ。

もう疲れ切っていたことが書き込みから感じられてきたし、これは飛脚のシナリオというか、偶然の産物かオカ板スレ住民の魔力とでもいったところではなかろうか。