ん~~、いつどのようにしてこの本がうちに来たのか、さっぱり記憶にない。
とてつもなく自分の好みではないのである。私が買うはずがない。
貰ったのか、どこかのサイトでオススメ記事でも見たのか。
いずれにしろ、さほど胸躍るスタートではなかったのであった(笑)
終戦を迎え、復興を遂げた日本。
禎子はお見合いで憲一と結婚した新妻である。
寡黙だが優しい夫は、幸せな結婚生活を予感させたが、突然姿を消してしまうのだ。
赴任地の金沢から、禎子のいる東京に戻る、と言って消えた憲一。失踪する様な理由には、誰も思い当たらない。
もうすぐ帰る、という禎子への手紙。
中途半端に片付いたデスク。
そこに憲一が自らいなくなるという選択は、見受けられなかった。
心配した憲一の兄は、何かを知っていたみたいである。
金沢に来るとひとりで弟の捜索を始めるのだが、やがて彼も消える・・・。
典型的なミステリーっすね、私の苦手なやつEE:AEB64
好き嫌いというより、考えるのに疲れてしまうのである。
この話もやれ誰が怪しい、誰が死んだ、話は二転三転し、最後にな~~~~るほど、という展開だ。
確かに壮大なな~~~るほどだが、疲れたわいEE:AEB64
ただ、混乱を避けるためにか、こっちがもう忘れかけているような出来事や人物について、いちいち説明を入れてくれるので、これには非常に助けられた。
うまいこと整理してくれるので、ストレスがない。そういう意味では読みやすかった。
ただね、もう書いちゃうが、犯人、最後にどんぶらこっこと船漕いで「さようなら~~~」と荒波に飲まれて消えていくの、あまりにも芝居ががってて笑いが出たわ。
古い作品である。
昔はこういうのが良かったのかもしれんがのー。
ミステリーが好きな人にはいいかもしれない。かなり大掛かりなストーリーだ。
ただ個人的にはもう松本清張はいいかなEE:AE5B1
なんでうちにあったんだろ(笑)
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
「ゼロの焦点 / 松本清張」
新潮社文庫