疲れていたのだ。
例のグアム(イベントの会合である)がまた一段とグアムだったため、私は疲労困憊していたのである。
会場を後にすると、外はもうとっぷりと暮れていた。
これから晩ご飯の買い出しである。
適当に見ながら決めるつもりでいたが、もうそのような力は残っていない。
それでも何か買って帰らなくては、食べるものがない。
重い足取りで、スーパーに向かう。
野菜高いEE:AE5B1
チンゲン菜と水菜がある限り青菜に関しては安心しきっていたが、倍だ、倍。とても買う気にならん。
私はあちこち見渡して「100円」という文字を探し、それをやっと「白菜4分の1(極小)」のところに見つけ、カゴに放り込んだ。
・・・これときのこで鍋にしようEE:AEB69なんか昔話の主人公みたいだ。ハッピーエンド、頼む。
しかしカゴには白菜とえのきが入ったきり、仕方なくそこに豆腐を足し(50円)、鍋に入れる魚(安い)を探しに行く。
閉店間際だったのでいい感じに値下げされていると思いきや、もうあらかた売れてしまって選ぶ余地がない。
ダンナが嫌いで私が好きな白子(150円)だけ入れて、肉売り場に進む。
太るからこれだけは避けたかった、豚バラ(100g89円)の大パックをカゴに入れ、行きどまった。
これだけでは鍋が成り立たぬ。Uターン。
しかし何度見ても、品物は減っていくばかりなのである。そこでこれらの食材は翌日に回すことにし、別の方面に修正する。
たって何を・・・。
私は疲労困憊しているのである。つまり、できれば楽をしたい。鍋、究極だったんだかなーEE:AE474
ラーメン。
先日私の誕生日祝いに、ラーメンが届いたのであった。博多ラーメン。
これにしようEE:AE478
トッピングをきちんとすればいいだろう。
紅生姜、辛子高菜、ネギ・・・、ネギは高いからパス。チャーシュー・・・、も高いから・・・、えーい、これに惣菜を足せばセットメニューだッEE:AE4E5
本当にもう、疲れて頭が回らなかったのである。
私は半額のタコ焼きと爆弾メンチとニラレバを買った。
もうどうにでもなれ。
それらの訳の分からない組み合わせを持ち帰り、ひと息つくと、ダンナはもうこっちに向かっていた。いよいよ考えるなどという余地はなくなった。
ダンナが選んだのは、いつのものとも分からなくなったラーメンだった。
「順番から言ったらこっちでしょ。」
確かにそうだが、それ、半年ぐらい前に食べたけど、美味しくなかったよホントに。
胃にも腸にも異変はなかったが、圧倒的に美味しくなかったシロモノである。
一応止めたが、捨てるのに忍びない気持ちは私にもあったので、最終的には見守ることにしたのであった。
ダンナの夕食は、いつのものとも分からないラーメンと、たこ焼き数個と爆弾メンチであった。
「確かに麺はまずい。」ダンナは唸った。
怖いもの見たさで一口もらうと、確かにまずかった。
「でも味はいい。」
スープは美味しかった。
古くなったラーメンは、スープなら美味しく食べられるという結論だ。
どのぐらい古いかというと、「相当」古い。
そして今日になる。今日は鍋だ。
痛んだ水菜を130円で買ってきた。
鍋である。