人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

小さな解放

みっちゃんは、リビングの隣の和室に締め切り、さらにケージに入れて過ごしていた。

猫がいるから自由にさせられないからなのだが、いつまでもこの状態でいる訳にはいかない。

まずはケージから出して生活するようにしたいが、少しずつ猫とも馴らしたいので、和室とリビングの仕切りを柵のようなものにしたかったのだ。

とりあえず100均で一番大きなメッシュパネルを買ってきて、設置した。

急いでいたのである。とりあえず少しでも解放したかったのだ。ほんの30センチほどの幅だが、締め切り状態から解放されたのだ。

なのでみっちゃんは自由にこちらを覗くことができるようになったのだが、それだけ猫と対面することが増えるのだ。少しずつ慣れてくれるといいんだが。

まぁ吠える。

姿を見ては吠える、声が聞こえれば吠える。

こんなんでは、慣れるどころではない。

しかし案外猫達は、ノンビリしているのだ。

最初こそビックリして飛んで逃げたが、今では「なんだあいつ」というように遠くからそんなみっちゃんを眺めているようになった。

むしろみっちゃんがひとりで興奮している状態で、牽制するのに一苦労である。

「シーッ!」というのはどうやら伝わるようだ。みっちゃんは、一応我慢しようとする。

するがどうしても我慢しきれず、「ううん」「うぐうぐ」「うわ」「うひょう」などとおかしな音をたくさん出す(笑)

和室を自由に動き回れるようになったが、さほど冒険もしないようだ。退屈そうに寝ていることが多い。

犬って普通日中何してるんですかね?

これではあまりケージ生活と変わらないみたいである。

次は、和室との仕切りを半分柵(メッシュパネル)にするのが目標だ。仕切りがふすまなので、片側に寄せた状態で全開なのである。半分が最大だ。

お互いにもっと見えるようになる。

それまでに、猫達とももう少し慣れてくれるといいんだが。