人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

みっちゃんがやってきた・9日目

朝の散歩は、ダンナとふたりで。夜は私が行くので、ダンナ主導で行く。

どうもダンナの方に懐いているようで、こちらを窺うように見る時はダンナを見る。立ち上がってじゃれるのも、ダンナの方だ。

頭で考えすぎて緊張しているのが伝わっているのかもしれない。

実際頭の中では一日中、「どうしたらいいのか」を考えてばかりいる。

どうしたらみっちゃんがもっと懐いてくれるのか。

どうしたらみっちゃんが他の犬に吠えなくなるのか。

どうしたらみっちゃんが安全にお散歩できるのか。

どうしたら。どうしたら。どうしたら。

 

昼は窓を開け、よしずを少し上げて外が見えるようにしてみた。

ずっとケージの中だ。外は見えるようにしてあげたかったが、慣れるまでは刺激が少ない方がいいと思ったのだ。

吠えるね💦

人の気配に、吠えてしまう。一度スイッチが入るとなかなか興奮が冷めず、いつまでも吠えている。

ネットにあるしつけ方法だと、「構うな」というものが多い。

しかし、人が通るたびにこれはどうなのか??

みっちゃんは、かなり臆病なようだ。

 

夜の散歩の時間が近づいてきて、気が付いた。

昨日の一件で、すっかり怖くなっている。

よりによって、初めてのソロ散歩。もしまたハーネスが抜けたらどうしよう。

一応ハーネスと首輪をチェーンで合体させて予防策はとったが、昨日のあのシーンがフラッシュバックする。

一度不安になると、散歩そのものが不安になってくる。

他の犬に出会ったらどうする?

飛びかかって行っちゃったらどうする?

自分が対応できないような事態ばかりが浮かんでくる。

ビビッちゃダメだ、みっちゃんに伝わってしまう。私に足りないのは、大らかさだ。どっしり構えて。お散歩は楽しいことを伝えよう。そのためには私が楽しまなくては。

 

世の中、こんなにたくさん犬を飼っている人がいるとは。行く先々で、犬の散歩に出会う。

できるだけかち合わないようにコースを変え、みっちゃんが興奮しそうになったら気をそらす。

走ることが好きなので、走ってごまかす!上手くいったらご褒美だ。

一度だけどうしてもすれ違うことになってしまったが、間一髪で走り抜けたのだ。ハー、良かった・・・。

 

吠えないで済む経験を積むことがいいらしい。

吠える必要がないと分かってくれればいいのだ。

叱ることはあまり意味がないとのこと。逆に「できたら褒める」。

 

猫の扱いなら、自信はある。多少の無理もできるし、いけないボーダーも分かっているつもりだ。

しかし犬のことは全く分からない。ネットの情報も、「基本」はあれど「みっちゃんの扱い」はみっちゃんを理解している人にしか分からないのである。

私は途方に暮れている。

無力だ。

手探りで、切り拓いている。

 

夜、元飼い主のお嬢さんが来たのであがってもらった。

もう声が聞こえただけで大興奮、ミツコ部屋に入るとケージが壊れんばかりに飛び跳ねていた。

ちょっと縮まった距離に喜びを感じていたが、・・・無力だ(笑)