つくづくだ。
健康であること。生きるとはこれに尽きる。
春が来て浮かれていたのも束の間、初夏の体調不良に見舞われ、生活ペースが乱れてしまった。
思った通りに一日を過ごせないことは、非常にストレスであった。
今日こなせないことは、明日に持ち越しとなる。
いい感じに進んでいたことも、停滞し、家も自分も淀み切っていた。
まともなものを食べたいと思うのだが、まともなものを作るべき人間がへたばっているのである。そしてへたばった人間がまともなものを食べないのだから、ますますへたばる悪循環。
最初に手を抜くのは掃除だ。そして家の中が荒んでいく。
家が荒むと、気持ちも荒んでいく。淀むとは、こういうことだ。お互いに悪い影響を与え合う。
コーヒーが飲めない。
元気な朝への起爆剤だ。私はゲンナリとくすぶったまま。
フゥ~、ハァ~。
「ため息をつくと幸せが逃げますよ」と言われたことがあるが、全く私は不幸だった。
ひどい5月であった。
老いに抗うな、と父親に言ってやりたかったが、受け入れることは負けることなのか。分からなくなってきた。
何となく父の気持ちも分かってきた、6月のぽ子だ。このままおめおめへたばってたまるかと。
まずはピアノの練習の再開から。