人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

2023年の花見

今週のお題「お花見」

 

週末は、雨の予報が出ていた。

毎年桜のシーズンになると、なぜか一度雨に降られてしまう。そして今年その雨は、週末にどん被りであった。花見ができない。

とは言えあの週は飲み過ぎか続いていて、私には「花見」という音すら辛い状態だったのだ。どうにでもなってくれという心境だった。

 

コロナ禍があり、音楽仲間との大規模な花見はしばらくやっていない。

自粛ムードもあり、ダンナとひっそり酒とつまみを携えて桜の木の下で軽く飲む、ここ数年はそんな感じだった。

いよいよ今年は本格的に自粛も明けてきたところである。音楽仲間達が誰も言い出さなかったのは単に開花が早まったからだと思っているが、そんなに大がかりじゃなくても、堂々とシートを敷いて「花見!」という気分に浸りたい。ところが雨。それ以前に二日酔いだ。

そんな中のド平日に、ダンナは花見に行こうと言い出したのだ。

 

それは週が明けたばかりの月曜日。在宅勤務で仕事が早く終わったのである。

ダンナはウキウキと荷物をリュックに詰めていく。もう歩き飲みなど我が家では標準だ。アイテムは揃っている。

最初のコンビニでできるだけジュースに近いサワーを買い、それを飲みつつ桜の通りを目指していく。

前日もあんなに飲んだのに、一仕事終えてダンナはご機嫌だ。

フゥ・・・、息が切れる。二日酔いの迎え酒はすぐに回るかなかなか回らないかのどちらかだが、この日は後者だった。ダンナが2本目の缶ビールを空けた頃、やっと薄いサワーを飲み切った。

桜はまだ7分咲き程度で、同じ場所で何度も満開を見ている身としては、ちょっと物足りない。

酔いも回らない。

これが今年の花見なのか。

とうとう通りの終わりまで歩き切ってしまい、駅前に着いてしまった。

「どうする?」

ダンナがこちらに向き直る。

もうこうなったら、酔いが二日酔いを上回るようにするしかない。なんだこの花見。せめてテンションぐらい上がらんものか。

 

と言って、その晩も飲みに出たのであった。

もう思い出せないが、外で飲み、家で続きをやり、翌朝起きれずにまたブルーになった、そんなところだろう。

このところ節制しているので、まともな思考回路に戻った。あの花見では消化不良だ。

そこでまた、別の場所での花見の歩き飲みを計画しているところなのだが、どうやら今週末の天気も怪しい。

 

もうそういうのやめなさいよ、ということなのだろうか。