人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

プレゼント

実は、外で飼育しているメダカ鉢のうちのひとつが、1ヶ月ほど前の大雨で全滅してしまったのだ。

雨なんて自然の水だし、下がってた水位が上がってちょうどいいぐらいに思っていたのだ。そして実際たっぷり水も増えて、こりゃ良かったと思ったのだが・・・・・・。

どうやらあまりの大雨は、急激な水質や水温の変化に繋がるらしい。

コチコチに凍る冬も乗り越えたというのに、可哀相なことをしてしまった。

その鉢はもう、見るに堪えないのでそのまま放置してあったのだ。アオミドロ培養鉢と化していた。

 

そして先日、卵をたくさん譲ってもらったのだ。

去年も同じ人から買ったのだが、思ったよりも孵化率が低く、今回は大量に購入した。

これらの卵もこの空いた鉢に投入することになる。アオミドロ、なんとかせねば、と思っていたところ。

「メダカ、もういなくなっちゃったんだね。」

玄関の鉢を見て、ダンナが言う。

「そうなの、雨で全滅、・・・ううっ。」

「ん?なんかいるよ?」

「へ?」

「針子だ!」

「ええっ!?」

なんと、死んでいったメダカの卵から孵ったらしい。皮肉にも天敵となる親メダカがいないことで、たくさん育っていた。

曲がりなりにもビオトープ化してあったので、エサにも困らなかったらしい。もうそこそこの大きさになっていた。

命と引き換えに、プレゼントを残していったメダカ。

 

買った卵の方も続々生まれてきて、今年は賑やかになりそうである。