人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

マー -サイコパスの狂気の地下室-

ちょっとこの副題はどうかと思うが。 

       

   監督:テイト・テイラー

   キャスト:オクタヴィア・スペンサー、ダイアナ・シルヴァーズ

 

母の離婚で、母の故郷に引っ越して来たマギー。早く新しい学校生活に慣れるため、無理して不良のグループの仲間になってしまう。

いつも困るのは、お酒の買い出しだ。未成年のため、誰かに頼んで買って来てもらわなくてはならない。

ある時、「まぁ私もそんな頃があったわ」と、黒人女性が引き受けてくれ、この「理解ある」スー・アンとの交流が始まるのだ。

スー・アンは、彼女の家の地下室を提供し、やがてそこはマギーの学校の生徒たちのたまり場へとなっていった。

スー・アンは自分の恵まれなかった学生時代をやり直すように、みんなと飲んで、踊って、はしゃいでいる。

それにしても、あまりにも頻繁だ。平日だとさすがにキツい。それでもスー・アンは執拗にマギー達を誘う。

やがて少しずつ見えて来る異変。

記憶がない。大切なイヤリングがなくなっている。

「もうあの家に行くのはやめよう」、マギー達は仲間にLINEを流すが・・・。

 

一見スー・アンはいい人だ。なかなか本性が見えてこないので、私達もマギーと同じように心を許す。

小さな異変の不快感が、少しずつ大きくなっていく。この辺の感じが良かった。

ホラーになるのは終盤で、それまではどうかするとちょっとした学園モノだ。

それはジワジワと広がって、爆発する。

不思議な感覚があった。

 

 

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆