人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

みっちゃんがやってきた・5日目

まずは、ケージから出してハーネスとリードをつけることに挑戦することにした。

朝の散歩ではお嬢さんと娘ぶー子が来てくれたが、部屋の外で待たせていたらもうそっちに気が行ってウハウハ、そりゃ喜んでケージからは飛び出してきたが、とてもハーネスどころではない。結局諦めて、いつも通りである。

 

散歩ではゴキゲンだ。

それに満足していたが、余裕が出てくると見えて来たことがある。

とにかくグイグイ引っ張られ、こっちが散歩させられている感じなのだ。

散歩のコースは誘導できても、ペースはみっちゃんペース。

そして、他の犬に対して吠える。

スイッチが入ると手が付けられないほどなので、やはりこれは先に発見して近づけないのが得策である。ちょっとこっちのしつけにまで、とてもじゃないけどまだ手が回らん。

 

家に帰ると、ぶー子がミツコ部屋で寝ていた。

彼女なりにみっちゃんのことを思ってのことのようだが、このようにしばしばふたりの時間を作られると、ますます私達との距離を阻むことになる。

私にはぶー子ほどみっちゃんに時間を割いてあげることはできないが、これが我が家のペースなのだ。慣れてもらわないことにはみっちゃん自身が可哀相である。

私達夫婦に慣れるまで、こういうことも遠慮してもらおう。

 

その代わりに、昼にひとりでミツコ部屋に入ってみた。

みっちゃんはちょこんと座って、情けない顔でこっちを見ている。「ハズレ」というみっちゃんの声が聞こえてくるようだ。

ケージの向かいに座り込んでみる。怯えているようにも見えたので、小声で「みっちゃん」とだけ呼んだ。

みっちゃんは、大あくびをした。なんだ、意外とリラックスしてるじゃないか。

なのでそのまましばらくそうしていたが、後で調べたらこの「あくび」は、「緊張・ストレス」なんだそうな(笑)

めっちゃ大あくび、連発してましたがな・・・・・。

 

夕方に、セカンドトライ。

おやつを手にすると少しばかり興味を示したので、ケージを開けて「お手」と言ってみる。ぶー子らがいる時には喜んでバシッと私にもやってくれた。

なかなか出てこなかったが、最後にしぶしぶ、嫌そうに(笑)ヌッと少しだけ手を差し出してくれたのだ。

それにしても、情けない顔である。あの晴れ晴れとした表情はどこへいった?

 

それでも私は調子に乗って、さらに「お手」に挑戦した。

不思議なことなんだが、さっきと目が違う。

嫌にらんらんとして、良く言えばイキイキとしているんだが、もしかして怒ってるとかイライラしはじめてるんじゃないかとビビる。

いやいやビビると伝わるというじゃないか、しっかりせい、そんな葛藤をしているとそれすら読まれているようで怖くなる。

無理は禁物だ、私もみっちゃんも。ふたりのコミュニケーションはここまで。

 

そして、夜の散歩はダンナとふたりで行くことにした。

そりゃあもう、不安です・・・。

しかしこれぐらい思い切ったことをしないと、打開できないと思ったのだ。

幸い、少しは懐いている。少しは。

散歩は好きなようだし、1回クリアできればグッと関係が縮まるのではないか。

 

まず、ケージから出てこない。どうしたことか。引っ張り出したくはない。

出入り口を解放し、ひたすら待つと、やがてのそのそと出てきたのだ。

しばらくそのままにし、ひとしきり嗅ぎまわった後でハーネスの装着。やりすぎなぐらい、慎重(笑)しかし何とかクリアした。ここまでくれば、お散歩は大好きなのだ。喜んで外に出た。

帰宅後のケージ帰還も、エサにつられて入ってくれたので何とかなったのだ。

やればできる。

反省点も多々あるが、第一回目だ、これで良しとしてくれ。

 

疲れた(笑)