「じゃ、発声練習、始めますEE:AE471」ポロロロロ~ンEE:AE5BE
なんだよもう、最初の音から声が出ないっつーのEE:AEB64
声のトラブルについては散々書いて来たが、どうもこれは単純に、結節のせいだけではなさそうである。
発声が悪い。
発声と結節がタッグを組んで、私のキーをメチャクチャに下げているのである。
諦めて私は、1オクターブ下で歌う。男声パートだ。ア~~EE:AE5BE
ひと通り上がって下がってくると、先生は振り向いた。
「ぽ子ちゃん、裏声でどこまで出る?」
先生は分かっているのだ、私のこの苦悩を。
昨日の練習では参加人数が少なかったので、こうして個人的に声をかけてくれたのだ。
合唱と、ゴスペルと、ロック、それぞれに歌い方が違う。
その中でも合唱は確固とした歌い方が決まっていて、逆にロックなどは自由度が高い。
故にロックだと変な自己流のクセがつき、喉を傷めたりする。私がいい例だ。
声楽的な歌い方をしていれば、喉を痛めることはない。
お陰で高音域はいくらかマシにはなったが、声楽的発声には、まだまだほど遠い。
「上の方に響かせて」。
この感覚は、経験した人にしか分からないのだろう。言葉だけだと意味が分からない。
なので経験者である先生は、いろんなアプローチでそこへたどり着けるように試みる。
ア~EE:AE5BEと発声することすら私には難しく、ン~EE:AE5BEと言ってキーを上げていく。
どうやら私の発声は、ソからラにいくところで、喉にかかるらしいことが分かった。
まるでドクターだ。
確かにその辺から苦しくなる。
「上の方に響かせる」。
この感覚が、やがて何となく分かってくる。周りで聞いている他の人も、声が変わってきたことが分かると言った。
先生、私帰りたくないです。このまま掴めるまで、ここで指導してもらいたいですEE:AE474
という訳にもいかないので、その発声法に近い「喋り方」を会得して家に帰ってきたのだ。
ロボットボイスだ(笑)
他に練習法がないので、今後私は時々ロボットになる。
皆さんには、そんなことには気づいてないような顔をして欲しい。
それが、人間ロボットというマイノリティへの思いやりになるのである。