人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子57歳。

ピンポーン。

インターフォンが鳴る。

嫌な予感は50%ぐらいか。

半分は、宅配や郵便類。

残りの半分は、セールスといったところだ。

モニターを覗くと、金髪に近い茶髪の若い女の子。嫌な予感の方。

「・・・はい。」

こういう時は、不機嫌そうに返事をする。期待薄であることをアピールだ。

しかし女の子は全くたじろがず、明るい声でこう言った。

「あの、池袋のパン屋さんで~す!」

・・・・・・・・・・・。

池袋のパン屋さんで~す。パン屋さんて。池袋て。

「試食を持って来たんですけど、いかがですか??」

タダパンに釣られてドアを開ければ、ロクな展開にならんだろう。しかし目的はなんだ??試食で済むはずはない。そんな純粋無垢なパン屋が、「池袋のパン屋さんで~す」などと名乗るだろうか。

「申し訳ないのですが、結構ですのでごめんなさい。」

不愛想に始まり、愛想良く終える。変な恨みを買いたくないのである。気持ち良くお帰りいただきたい。

そうですか、分かりました、とあっさり帰っていったので、これで終わった。

しかしパン屋とは。謎だ。

本当にパン屋だったのか?

高いのか?

それとも個人情報的なものが得られれば良かったのか?

謎だ。ちょっとぐらい話を聞いてやっても良かったか(笑)