ピンポーン。
インターフォンが鳴る。
嫌な予感は50%ぐらいか。
半分は、宅配や郵便類。
残りの半分は、セールスといったところだ。
モニターを覗くと、金髪に近い茶髪の若い女の子。嫌な予感の方。
「・・・はい。」
こういう時は、不機嫌そうに返事をする。期待薄であることをアピールだ。
しかし女の子は全くたじろがず、明るい声でこう言った。
「あの、池袋のパン屋さんで~す!」
・・・・・・・・・・・。
池袋のパン屋さんで~す。パン屋さんて。池袋て。
「試食を持って来たんですけど、いかがですか??」
タダパンに釣られてドアを開ければ、ロクな展開にならんだろう。しかし目的はなんだ??試食で済むはずはない。そんな純粋無垢なパン屋が、「池袋のパン屋さんで~す」などと名乗るだろうか。
「申し訳ないのですが、結構ですのでごめんなさい。」
不愛想に始まり、愛想良く終える。変な恨みを買いたくないのである。気持ち良くお帰りいただきたい。
そうですか、分かりました、とあっさり帰っていったので、これで終わった。
しかしパン屋とは。謎だ。
本当にパン屋だったのか?
高いのか?
それとも個人情報的なものが得られれば良かったのか?
謎だ。ちょっとぐらい話を聞いてやっても良かったか(笑)