波はあるが、比較的いい状態でエルの容態は安定している。
現段階で大事なことは、食べさせること。私にできる、数少ない「治療(敢えてそう言いたい)」だ。
病気のせいか分からないが、ひどい偏食になっている。
それに付き合わないと、食べないのである。食べないと、目に見えて元気がなくなってしまう。
食事の間隔もシビアで、あまり間が空いてしまうと胆汁を吐いてしまうのだ。こうなるとますます食べなくなる。そうさせないために、できるだけこまめに給餌をしなくてはならない。
深夜とて、それは同じだ。心配なので、何度も起きて、食べさせている。
有難いことに、そのことに苦痛はない。
そもそも睡眠障害で上手く眠れなかったのだ。時々は眠いこともあるが、目覚ましなくともだいたいサクッと起きてパリッとやっている。
クーラーバッグに入れたタッパーやレトルトをお皿に出し、レンジで軽く温める。こんな時、つくづくこんな体質で良かったと思う。「眠れない」という苦痛を長い間味わって来たが、こんな日のためだったのかと思えてしまう。
理不尽だと思っていたことも、時が経てばその理由に納得することもあるんだな。不幸は不幸で終わらない可能性があるということか。
人生、捨てたもんじゃない。先のことが分からないのなら、運命を信じて理不尽に甘んじるのも悪くないかもしれない。
案外全て、辻褄が合うように出来ているのかもしれない。
