人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ワルキューレ

ナハハ、またヒトラー(笑)

              

     監督:ブライアン・シンガー

     キャスト:トム・クルーズ、ケネス・ブラナー

第2次世界大戦下のドイツ。

ヒトラーによる独裁体制に反対する者達が、密かに集まっていた。

間違った歴史を残したくない。

そのためにはヒトラーを暗殺し、速やかに戦争を終わらせるしかない。

北アフリカ戦線で負傷したクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を指揮官として迎え、クーデターの計画が秘密裏に進められていく。

緊急時に発動される「ワルキューレ作戦」を書き換え、反ヒトラー達の「ワルキューレ作戦」が始まった。

しかし、得てして不測の事態が起こるものである。

作戦は成功するのか??

成功していたら歴史は変わっていたはずである(笑)

事実を元にした作品との事なので、そういう意味では結果の分かっているストーリーである。

しかし、分かっちゃいるが、「もしかしたら」と思わせる緊張感。

とにかく「作戦は成功したのか」と心配させながら、グイグイ引っ張っていく緊張感がたまらない。

国のために全てをかけた人間のひたむきさが観ている側にも迫ってくるので、私も最後まで諦めなかった。

切ない気持ちで観終わったが、私達はヒトラーのその後を知っている。

今、彼らは英雄として祭られているようだが、それが唯一の救いであった。

と、ストーリーの運びは良かったのだが、「アメリカ人が英語でドイツ人を演じる」という不自然さにはなかなか馴染めなかった。

普段「アメリカ人の顔」だとか「ドイツ人の顔」だとか意識したことはないが、やはりアメリカ人がドイツの軍服を着ているのは不自然だし、いかにも「映画で演技をしている」という感じは拭いにくい。

トム・クルーズは好きだが、ドイツ人の俳優で観たかった。

それと、作戦、わかりづらっ!!

説明の段階では全く意味が分からず、作戦が開始されてから「こういう事だったのか」という感じであった。

簡単に協力する人が多く、序盤の運びがスムーズ過ぎるのも不自然だった。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆

先が分かるようなストーリーながらも楽しめた。

反ヒトラー派の後半の団結力、最後まで信念を貫く姿に感動。

歴史の裏側でこんな事があったのかという驚きもあり。