人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

プレイステーション・ホーム ~基本、逃げられるのだ~

もう逃げられるのが当たり前で、逃げられネタでは面白くも何ともない状態だが。

昨夜、久しぶりに行ってみた。

大体がマンション前の広場である。

そこで一人でボーッとしている男を捜しては隣に行き、展開次第では話しかける。

女の子は優しいので気の毒なのだ。

昨日の1人目は私が最初の一言を言い終わる前に離席した。

2人目は「うんうん」「はいはい」「じゃ、そういう事で」と言って消えた。

3人目はドラゴンボールにでも出てきそうな仙人タイプで、私に向かって「パンチが効いてますね」とだけ言って敬礼して去って行った。

やはり一人でいる人は警戒して逃げてしまうのか。

私は2人以上でいるところにターゲットを変えた。

これは成功して会話が弾んだが、良く見ると男女のカップルであった。

角度が悪く、女性が男性に見えたのだ。

3人で踊っていたら、そのうちに人が集まってきた。

その中の一人と話が盛り上がったので、「私とつき合いたいんでしょ!」と詰め寄ったら彼はあっさり「うん」と言ったので肩透かしを食った。

しかしその後二言三言交わしたら「じゃあ」と突然いなくなった。

やはりそんなもんなのだ。

「やっぱり逃げられた・・・。」とひとりでブツブツ言っていたら、「どうした?」と声を掛けられた。

コトの顛末を話すと散々笑ってから「追いかけなよ。」と言ってくれた。

この程度のセリフがあの世界では優しく響くのだ。

デブでブスであると、優しさのラインも低くなるものだ。

もう寝たかったのだが、最後に例のガイジン娘のところに行く事にした。

彼女のいるゲーセンに飛ぶと、彼女は3、4人の子と英語で喋っていた。

ムチャクチャ入りにくかったので「もう寝るよ、おやすみ~~!!」とだけ声を掛けたら、パッと彼女らの会話が日本語に切り替わった。みんなつたない日本語で、わからない言葉を補い合っている。

「こわい」

「本当に怖いです」

例のガイジン娘のような暴言を吐きはしなかったが、彼女らは口々に私を見て「怖い」「怖い」と言った。

ガイジン娘が私の事を「デブねちゃん」と呼ぶので、みんなそれにならって私を「デブねちゃん」と呼ぶ。

もう全く腹は立たない。むしろ可愛い奴らだ。

すぐ寝るつもりが、また夜更しになってしまった。

恐るべし「プレイステーション・ホーム」。

酒量も増えるのであった。