もう逃げられるのが当たり前で、逃げられネタでは面白くも何ともない状態だが。
昨夜、久しぶりに行ってみた。
大体がマンション前の広場である。
そこで一人でボーッとしている男を捜しては隣に行き、展開次第では話しかける。
女の子は優しいので気の毒なのだ。
昨日の1人目は私が最初の一言を言い終わる前に離席した。
2人目は「うんうん」「はいはい」「じゃ、そういう事で」と言って消えた。
3人目はドラゴンボールにでも出てきそうな仙人タイプで、私に向かって「パンチが効いてますね」とだけ言って敬礼して去って行った。
やはり一人でいる人は警戒して逃げてしまうのか。
私は2人以上でいるところにターゲットを変えた。
これは成功して会話が弾んだが、良く見ると男女のカップルであった。
角度が悪く、女性が男性に見えたのだ。
3人で踊っていたら、そのうちに人が集まってきた。
その中の一人と話が盛り上がったので、「私とつき合いたいんでしょ!」と詰め寄ったら彼はあっさり「うん」と言ったので肩透かしを食った。
しかしその後二言三言交わしたら「じゃあ」と突然いなくなった。
やはりそんなもんなのだ。
「やっぱり逃げられた・・・。」とひとりでブツブツ言っていたら、「どうした?」と声を掛けられた。
コトの顛末を話すと散々笑ってから「追いかけなよ。」と言ってくれた。
この程度のセリフがあの世界では優しく響くのだ。
デブでブスであると、優しさのラインも低くなるものだ。
もう寝たかったのだが、最後に例のガイジン娘のところに行く事にした。
彼女のいるゲーセンに飛ぶと、彼女は3、4人の子と英語で喋っていた。
ムチャクチャ入りにくかったので「もう寝るよ、おやすみ~~!!」とだけ声を掛けたら、パッと彼女らの会話が日本語に切り替わった。みんなつたない日本語で、わからない言葉を補い合っている。
「こわい」
「本当に怖いです」
例のガイジン娘のような暴言を吐きはしなかったが、彼女らは口々に私を見て「怖い」「怖い」と言った。
ガイジン娘が私の事を「デブねちゃん」と呼ぶので、みんなそれにならって私を「デブねちゃん」と呼ぶ。
もう全く腹は立たない。むしろ可愛い奴らだ。
すぐ寝るつもりが、また夜更しになってしまった。
恐るべし「プレイステーション・ホーム」。
酒量も増えるのであった。