借りたDVDの宣伝で見て、面白そうだから観ることにした。
ドイツ映画だ。
監督:クリス・クラウス
キャスト:モニカ・ブライブトロイ、ハンナー・ヘルツシュプルング
殺人の罪を犯し刑務所に入って来たジェニーは、誰とも馴染もうとせず問題ばかり起こしていた。
そんな時、クリューガーはジェニーのピアノの才能に目をつけた。
必ずこの子なら、コンクールで優勝する事ができる。
こんなところでその才能を眠らせてはいけない。
そこで個人レッスンが始まるのだが、気難しいクリューガーと問題児ジェニーは事あるごとに衝突する。
果たしてクリューガーはジェニーをコンクールで優勝させる事ができるのか?
題材としては面白そうで期待していたのだが、正直色んな部分で詰めが甘く、イマイチであった。
細かい部分のわかりにくさにテンポの悪さも相まって、序盤はダレる。
クリューガーはすぐにジェニーの才能を見抜くが、ええっ!?あんなんで才能わかるの??という感じだ。
何につけても動機付けが甘く、「何でそこまで??」という気持ちになる。
大きな秘密がありそうだったクリューガーの過去も「は?」と拍子抜けだし、周りの人間が反発したり心を入れ替えたりする理由も曖昧である。
伝えたいものが先に大きくあって、後はそれに合わせて適当にくっつけたと言ったら言い過ぎだろうか。
ラストシーンなどは良かったのだが。
話はそれるが、映画の中で何度か繰り返し演奏されたシューベルトの即興曲だが、ぽ子が昔ピアノを習っていた時に課題曲として弾いていた頃があった。
当時を思い返してもいい事なんか何もなく、つらい事ばかりであった。
この曲は「ぽ子さんに合います」と若いきれいな女の先生が選んだのだが、自分とは正反対のイメージであまり好きになれなかった。
今、こうして聴いてみるとなかなかいい曲である。
当時の切ない思いがこみ上げ、何とも言えない気持ちであった。
この曲を選んだ先生には、何か意図があったのだろうか。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆ そんなに嫌じゃないけど。
ぶー子のオススメ度 ★★☆☆☆ いい場面もあったけど。
ジャケットに偽りありである。
観る気がある方は、間違い探しをしてみて下さい(笑)