人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

今日もエルネタ、いっちゃえ!!

昨日の面会ではずっと寝ていたので、元気になっているのか、具合が悪くて寝ていたのかがちょっとわからない感じでもあった。

見つめ合って愛の言葉を囁き合おうと思っていたのに残念だ。

今日こそ。

面会の前に、安田先生が経過を話してくれた。

「2日でずいぶん元気になりましたよ。」

オォ・・・!今日こそエルちゃん、アイラビュー!!!

看護師さんに案内されて、いつもの部屋に入る。

鉄柵のケージが4つ。

でもエルは小さいので、おなじみの酸素室プラケース。

「どうぞ、ごゆっくり・・・あら?」

え?

エルはまたグッタリしていた。

横になって胸をバコバコ膨らませてうつろな目。

「午前中はおめめ開けて歩き回ったりしてたんですよ・・・。」

看護師さんはオロオロしている。

元気になった姿を誇らしげに見せるところだったのだろう。

私はもう驚かなかった。

これまでこんな事の連続だったのだ。

そんなに簡単に回復するなんて、甘いのだ。

それでも看護婦さんはとても心配して、酸素のチューブが鼻先にいくように動かしたり、ケースを叩いたりしている。

ところがとんでもない事をこともなげにやってしまった。

「お~い・・・。」と言ってケースを開け、なんと頭をチョンと触ったのである!!

あー!!触った!!!

もう私もダンナもずいぶん長い間、触っていない。

ケースを開けると呼吸が乱れるから、じっと見ているしかなかったのだ。

しかしそれもつらい。

エルはまだ子供なのだ。

本来なら誰かにイイコイイコされて可愛がられているべき時期なのだ。

もどかしい・・・。

そこで。

私達は考えた。考えて実行した。

「ふれあいくん 1号」

銀色の部分から手を入れれば、ケースを開けずに酸素が充満した状態でエルちゃんを触れるのだ!!

1日でダンナと作った。

先生は気を利かせてすぐこのケースに入れてくれたが、OKが出るまでおさわりは厳禁だと思って、指をくわえて見ていたのだ。

それなのに、それなのに・・・。

しかし、「触ってもいいですか?」とも聞けなかったし、

誰もいなくなってからナイショで触ることもできなかった。

私は小心者なのだ。

看護師さんが羨ましい。

エルはどうでしたか?(泣)

ところでそうやってエルの調子が戻るのを待っていて思い出した。

さっき先生は、何だかの治療をしてるので少しお待ち下さいと言ったので、10分ぐらい待ったのだ。

ケースから出したのだろう。それで呼吸が乱れているのだ。

先生の言ったとおり、呼吸が落ち着くまでの時間も随分短くなっていた。

呼吸が落ち着いたらゴキゲンそうだ。

まだあまり動かないが、表情がいい。

ニャー、と大きな口を開けて鳴いた。久しぶりだ(泣)

「朝、ご飯をあげたら鳴いて寄ってきたんですよ。」

おぉ・・・。だんだん戻りつつある。

ふれあいくん1号に手を入れる日も近いと思いたい。