人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

調理する

エルの転院により、夜の面会がなくなったので

帰宅時間が元通りになった。

・・・と言う事は、また晩ご飯を作る生活に戻らなくてはならない事を意味する。

別に、毎日半額のお惣菜でも良かったのにな。

久しぶりに野菜を買った。

いつの間に値段が下がっていて驚いた。

つい、あてもないし作る気もないくせに、たくさん買い込んでしまった。

繰り返すが、アテはない。

これらの野菜を冷蔵庫に入れるためには、これまで調理をサボッていたせいで腐った野菜を出さなくてはならない。

またやってしまった。

野菜を縦に入れられるポケットが汁びたしになっていたのは気付いていた。

しかし、昨日見たらそれすら乾いてガビガビになっていた。

一体何が入っていたのだろう。

1本だけ残っていたナスには白いカビがびっしりついていた。ナスの紺にカビの白が美しかった。

ところがこんな程度だった。

買い物すらまともにしなかったのだ。

しかし、忘れてはいけないものがひとつ。

スーパーの袋に入ったまま、ずっと床に置きっぱなしになっていたキャベツ。

現実を見る時が来た。

・・・フッ。

腐ってカビが生えておった。驚く程のものではない。

しかし、丸ごとキャベツがこうも腐ると圧巻だ。

空いたスペースに大根、人参、しょうこりもなくキャベツ、ほうれん草、小松菜などを入れていく。

小松菜とかスゴくないか!?

なんか立派な主婦みたいだ。

しかし、作ったのはうどんだ。

最後まで聞いてくれ、小松菜、入れたぞ。

今日はさらに、白菜、ごぼう、またまたほうれん草を買ってしまった。

週末に調理などする訳がないから、明日とあさってでいくらか消費しなくてはなるまい。

大根はすでにしおれてきている。人間なら60歳ぐらいだろうか。

とりあえず今夜はモツ煮だ。

作ろうと思ったのではない。

モツが半額だったのだ。

あとは昨日のうどんの汁の残りをのばしてまた3人分にして、

今夜もうどんにする。小松菜入り。

こんな晩ご飯とマルフジの惣菜と、どっちが喜ばれるのだろうか。