人参、うどん、青菜、練りごま。
練りごま。
今日の晩御飯は家にあるレシピ本から決めたが、練りごまとはまた珍しいものが出てきてしまった。
しかしこれさえあれば、あとは残り野菜とうどんと青菜(何でも安いのを買うつもりであった)と人参で、ちょっとした具沢山のうどんができるのである。
滅多に使うことのない「練りごま」である。滅多に食べないような美味しいうどんができるのだ。
ところで最後に練りごまを使ったのは、やなり何年か前に同じうどんを作った時だと記憶している。
冷蔵庫に残されていた練りごまのチューブは、もはや賞味期限は見えなくなっており、試しに絞ってみたら、ガチガチに固まっていてウンともスンとも言わなかった。
人参うどん青菜練りごまを買いに、スーパーへ行く。
一番安いジャパミで人参100円、うどん98円、小松菜ほうれん草はまだ正月料金だったので(198円だ、ありえん)、「つまみな」とかいう巨大カイワレみたいなもので代用。
・・・で、
練りごまって、どこに売ってるの??EE:AE5B1
あいつはスーパー業界ではどこにカテゴライズされるのだろうか。
さしあたってまず、中華食材の売り場に行ってみた。
ハハハEE:AEB64ハズレだ。
そのついでに周りの棚も見たが、見当たらない。
次に探したのは瓶詰めの売り場だ。初代練りごまは、ビンに入っていた。
しかしここは、ナメタケやご飯ですよ等に占拠されている。調味料の出る幕ではない。
あんなもの、買う人少ないだろうからなぁ。売る方も適当なんじゃないか?
次に行ったのは、ドレッシングの売り場。
マスタードなんかもあり、近そうな。しかし近くて遠い。ここにもない。いや、ドレッシング、違うかEE:AE5B1近くないEE:AE5B1
聞いたほうが早いか?でも練りごまの売り場を聞かれた経験がある店員って、どれぐらいいるのだろうか。
もしかして練りごまの存在すら知らないかもしれない。
「・・・練りごま・・・、ですか・・・。」
「ハイ、・・・練りごまです。」
「・・・ちょっと・・・、分からないです、ゴメンナサイ。」
「は?ゴメンナサイじゃなくて、分からないなら分かる人に聞いてくださいよ、なんであなた基準なの!?」
・・・店長呼べ!!のシミュレーションまでしてしまった。何か面倒臭そうなので、聞くのはやめる。
こうなると、意地でも自分で探し出したくなる。ゲーマーの宿命だ。
それも、最短で探し出すのがプライドである。
手当たりしだいで見つけるのでは、ゲーマーの名が廃る。
ヒントがあるはずだ、「練りごま」という言葉の中に、何かが隠されているはずだ。
まさかとは思ったが、ごまの売り場に向かった。
ごまは乾物である。「練り」とはまったくジャンルが違う。
ところがごまの隣にありよったEE:AE4E5乾いてねーしEE:AEB30
ホント、教養というか発想がなっとらん。
そして手に取った練りごまは。1つ300円もするものであった。
数年に一度の逢瀬である。198円の小松菜を諦めた身には高いハードルだ。
ええい、ここは一度撤退だ。
途中にある業務スーパーで買うことにしよう。
「業務」。
期待できる響きではないか。
なんと驚いたことに、業務スーパーにも練りごまは、ごまの隣にあった。世間ではそういう認識なのか。
そしてもっと驚いたことに、そこには1キロのものしか置いていなかった。
さすがは業務スーパー。
こういうのを安いというのか?一般の主婦には何とも言い難い。
さて困った。練りごまナシで帰る訳にはいかない。私はレシピの奴隷なのである。練りごまがないなら晩御飯のうどん自体の存在がもはや危うい。
途中にあるヨークマート(帰り道の途中にある、ということは、ここが一番近いのである。そして一番高い。だから行かなかったのだ。)で観念する。ここで買うしかない。
練りごまはやはり、ごまの隣にあった。私が悪かった。謝る。
ここのも300円ちょっとの値段だったが、チューブで出しやすいのがあったので、神の思し召しとする。
そして宣言する。
金輪際、練りごまは買わない。
なんでこんなものに300円も出さなくてはならないのか。
300円もあったら、ジャパミで発泡酒が3本買える。
さようなら練りごま。
これからはあなたなしで生きていくわ。