人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

今しかないこの瞬間を

心配性で、マイナス思考。

起こる前から悪い想像をし、不安に駆られる。

過去は過去で失敗に悔い、恥入り、一体楽しく生きる術はあるのかと苦悩した若かりし頃。

まぁそうそう性分は変われるものではない、今でもそんなようなところはある。それでもずいぶん楽になったなと思えるようになった。

新聞の人生相談にあった、「過去悔い、未来を心配の15歳」を読んで、同情すると同時に「大丈夫だよ」とエールを送りたくなった朝である。

回答者の答えがまた逸品で、私への回答にもなっていた。「未来の心配や過去を悔いることはいつでもできますが、今現在という瞬間を楽しむのは、今しかできません。」

哲学者ピエール・アド曰く、「世界を初めて見るかのような、そして最後に見るかのような気持ちで生きること」。

私はいかに今まで「過去」「未来」に現在を奪われていたことか。

結局過去は変えられないし、未来はなるようにしかならない。

もちろん過去を肥やしにすることも、未来のために備えることも大切だ。

しかしそれを「現在軸」にしないと、過去や未来に現在を食いつぶされているだけになってしまう。

ただ漠然と感情に流されず、すべきことを明確にする。ザッツオールで前を向く。

失敗や悔いあるから、未来に生かすことができるのである。それは、ポジティブな未来だ。

私は未だに、やらかしている。結構重症だ。卑怯かもしれないが、それでも私は「今」を生きる。そうしないと、辛すぎるのである。

やっちまったもんはしょうがない。代償として、私は幾ばくかの大切なものを持って行かれるだろう。それを守ろうとすると、前を向くことができない。「今」を生きることができないのだ。

なるようにしかならない。笑ってくれ。嫌ってくれ。失われた信頼を取り返そうなんて思わない。今を誠実に生きるうちに、戻ってくるときは戻ってくるだろう。

 

こう思えるまでには、本当に長い時間がかかった。

15歳には、まだまだ長い道のりだろう。私は15歳になど戻りたくない。この子が気の毒で仕方がない。

どうかこの新聞の回答に、少しでも救われてくれればと思う。

 

それにしても、つくづく「今現在という瞬間を楽しむ」のは簡単なことではない。

だからつい、飲んでしまうのである(笑)