眠い。
今日こそ頑張ろうと思っていたのに、睡魔は私からやる気を根こそぎ持って行く。
断言する。
人を駄目にするのは、酒と寝不足だ。この二つ、これさえ制すれば、少なくとも私における負の部分の多くは解決されるはずだ。
そんなこと、もうずっと前から分かっていたが、未だに何も解決されていないということは、どちらもコントロールできていないということだ。
これでも努力はした。酒の方は、もう半分諦めた。週末飲むために、生きているようなものなのだ。制するっても制し方が分からない。
全く飲むな、というのはちょっと違うし、飲んでも酔うな、も然り、二日酔いしない飲み方をしろ、などとは人類永遠の課題である。私には荷が重い。
できることがないのだ。平日我慢しているだけで十分ではないか。と、開き直っている。
しかし睡眠の方は、もうちょっと何とかならないものか。
病院にかかり、病院を変え、薬も変わっていった。
これも、効かなくはないが、「以前よりまし」という程度である。
担当の先生に泣きついたら、薬が増えた。
「増えた。」というと、「歳を取ると増えるもんですよ。」と先生は言った。
これがまた、大して効かないのでもう飲んでも飲まなくても一緒という感じだ。
そもそも私は、最終的には断薬したい、ということで病院を変えたのに。
強く言えないのは、これ以上睡眠時間を減らしたくないからに他ならない。今薬を減らしたところで、寝られるはずがないのである。
しかしこのままでは、ろくに効きもしない薬ですらやめられない。
泣きつけば、薬は増える。
もうできることがない。
ないのか・・・?
睡眠のトラブルとは割と良くあるもののようで、ネットでは良く眠れる方法を書いたサイトがたくさんある。こちらが求めなくても、なぜか私のことを知り尽くしているスマホがそれをチラ見せしてくるので、時々読んでいる。
果たして私は、そのどれをも実行していない。
寝る前のスマホ、ゲーム、食事、風呂は良くないとされる。
ヨガや瞑想、ストレッチはいかがですか?米軍式睡眠法。午前中に日光を浴びる。運動。何もしてない。
心のどこかで「そんなもんで眠れるか!」と思いつつ、どこかでルーティンを変える面倒を避けていた。
一度これをきちんと守ってみるべきではないのか。
どうせ本格的に断薬するなら、いつかは向かい合わなくてはならないことなのだ。
ということで、具体的にどのように生活したらいいのかを調べることにしたのだが、「ペットと寝るな」というのがあり、「寝る前のスマホ・ゲーム禁止」以上のハードルの高さを感じたところだ。
ところで今回の寝不足の原因は、
①エルがちゃんと布団に入っているのか気になる。
②大五郎が寝ているエルにケンカを売った。
③エルを守った。
④大五郎を反対側にいざなった。
⑤大五郎が布団に入りたいと顔を引っ掻いた。
⑥エルがご飯食べたいと顔を引っ掻いた。
⑦大五郎が部屋を出たいと鳴いた。2回。
⑧大五郎が水を飲んでいるのを見て「水を飲んでおられる」と思った。
なるほど、私がまずすべきことは明らかだが、猫チャンと寝られないなんて考えられない。ずっとずっと一緒に寝て来たのに。猫だって困る。
結局原因は医者でも薬でもなく、私なのか。いや、猫なのか。
こうしてまた、先に進めなくなる。
そして、酒という名の眠剤を飲む。