家で映画を観る時は何の前情報もなく観始めるが、ジャケすら見ないので一体どんな映画なのかはある程度観ていかないと分からないのだ。
これは、終盤まで観ていてもどう来るのか全く想像がつかない、不思議な作品であった。
あ、ジャケの男性凄い表情だが、もっと素敵な人ですよ!
監督:ジョーダン・ピール
キャスト: ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ
交際から5ヶ月、恋人ローズの家族に紹介してもらうことになったクリス。
しかしクリスは黒人。白人であるローズの家族に受け入れてもらえるか、不安に思っていた。
父親は黒人贔屓、差別などあるようなら紹介しないとローズは言う。
確かに家族は歓迎してくれ、丁寧なもてなしを受けるのだが、何とも言えない違和感。
それは、毎年催されているという祖父のためのパーティでますます大きくなっていく。
次々と到着するパーティ客は白人ばかりだが、皆一様にクリスに対して優しく接してくれる。
それは「親しみ」なのか。この違和感は何なのか。
実はこの家にはふたり、使用人として黒人がいた。
そしてパーティ客の中にもひとり。
ここにも、共通する違和感が・・・。
この作品がホラーだと分かるまでには、時間がかかったのだ。
「恐怖」と認識する手前の「違和感」である。
何となくしっくり来ない、それが何だか分からない。
そのほのかな違和感が新鮮な感覚であった。新感覚ホラーとでも言いたいところだ。
それだけに、クライマックスがありがちにホラー化してしまったのが残念。
それを差し引いても、あの不思議な「違和感」はなかなか感じることのできない感覚だ。
それだけに、クライマックスがありがちにホラー化してしまったのが残念。
おっとこれではキリがない(笑)
この何とも言えない感覚は、観てみる価値があるんじゃないかと思う。
エンディングは残念な覚悟で。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆