日本人にはピンと来ない人種差別問題。
観終わっても、やはり遠い国の話に感じてしまうのが辛いところだ。
監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア
キャスト: アマンドラ・ステンバーグ、 ラッセル・ホーンズビー
低所得層の黒人が暮らすガーデン・ハイツで育った、女子高生のスター。
父親から「いかに白人警官をやりすごすか」を教え込まれ、母親の努力で地元を離れた私立の質のいい学校に通っていた。
ガーデンハイツの下らないパーティへ女友達と通い、学校では大人しい生徒を装い、ふたつの顔を使い分ける。それでも大切な家族がいて、スターは幸せだった。
そんな中で起きる、白人警官による黒人射殺事件。
許すまじ行為にガーデン・ハイツの住民は黙っていなかったが、正義のためには町を牛耳るギャングを敵に回すことになる。殺された少年は、ギャングに雇われた麻薬の売人だったのである。
たったひとりの目撃者のスターは、証言すべきか悩む。
デモはどんどん大きくなり、暴動となっていく・・・。
実話ではないようだが、白人警官による黒人射殺事件は何度か耳にしたことがある。
どれも理不尽な成り行きだったが、その後のことは分からない。もしかしたらこの映画のように、理不尽は射殺に留まらないのかもしれない。白人社会で生きる黒人達、特に低所得層の厳しさを垣間見た。
黒人たちの家族、そして黒人同士の絆は強い。厳しい社会で生きていく中で生まれた結束なのだろう。
その中で、ギャングという存在が彼らをまた、脅かす。
そういったものをじっくり見せてくれたが、ラストがちょっと綺麗過ぎかな!?お腹を撃たれた人が、あんまり痛くなさそうなあたりもどうか(笑)
社会的現実の描写は良くとも、ちょっとリアリティに欠けたのは残念。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆