ずいぶん寝たな、とは思った。
日曜日である。目的がなければ、起きる理由がない。腕の中で猫が寝ていれば、なおのことである。
それなりの時間になっているだろうとは思ったが、まさか1時半とは・・・・・・・。
リビングに下りていくと、ダンナがキッチンを片付けているところであった。
最近低糖質スイーツを作るようになり、その後片付けをしていたようである。
「失敗した。」
ダンナは椅子に座り込むと、忌々しそうに言った。上手く仕上がらなかったということらしい。
そして続ける。
「喉が渇いたから、コーラを飲もうと思ったんだよ。そしたら冷えてねーし。」
「だから早く冷えるように冷凍庫に入れたらそのまま忘れちゃって。」
「自然解凍するつもりで冷蔵庫に入れておいて、飲もうと思ったらシュワシュワ噴き出してきて。」
「もう最悪。」
「もうホント、今日はダメな日だ。」
「だから・・・。」
だから飲むことになった(笑)
私など、さっき起きたばかりである。買い出しに行って戻って乾杯だ、何もやっとらん、最悪ですら起こっていない。
しかし酒とは、まっことドラッグである。プラシーボ効果もあるのか、ほんの一口でもうゴキゲンだ。
これで一日、あっという間に終わってしまった。
週明けキツいので日曜日の酒はやめようと言ったばかりである。
幸い酷く残らなかったが、これにより「日曜日に飲んだっていいじゃないか」という気持ちになってくるので危険だ。
平日飲まなければ、5日間も休肝日になるのである。週に二日飲んで何が悪い。
そんな開き直りから始まった一週間だ。
土曜日まで飲まないぞ、と。