携帯のアラームで目覚めるのも久しぶりである。
自分の携帯は水没して修理に出しているので、代用機の代用サウンドだ。
聞き慣れないアラームがこんなに不愉快なものだとは、知らなかった。
だからすぐに目が覚めるかと言ったらその逆で、忌々しさに、反抗したくなるのである。
こいつの言いなりになりたくない、私は2度ほどその音を消したが、そこで西郷さんが思い出されたのである。
ハッ、そうだった、鳴ったらすぐ起きる、迷うな、これは決断力の訓練なのである!!
3度目のアラームは聞かずに起きた。
ダンナより早かったので、セーフである。
ああ、始まったね、平日が。
思えば先月の27日の法事から、ずーっと休日モードであった。
みなさんがお仕事していた5月2日と6日も、体調を崩したのと二日酔いとで、全くの休日以下だ。
どうりで洗濯機のフタも閉まらなくなる訳だ。
私を真っ当な人間に導く手帳の記入も、先月の28日以来である。
頑張っていたあの日々が懐かしい。
全てがやり直しである、生活習慣も体重も掃除も庭も。
そんな予感はしないでもなかったが、やはり二日酔いがたたって、水遣りをサボッてしまった。
わめくな、完全に放棄した訳ではないっ!
ちょっと忘れた時があっただけだ!!
しかし乾き屋ビオラとパンジーは、1回の水遣りが遅れるだけでバタッと倒れてしまうお姫様なのである。
連休前までは気をつけていたが、とうとう二日酔いのせいで(違う、自分のせいである)追いつかなくなってしまった。
倒れて起きて、倒れて起きて、を繰り返していたが、だんだんその「起き率」は低くなり、とうとう倒れたまま辛うじて花だけ咲いているような状態になってしまったのだ。
小さな虫がブンブン飛び回っていて、まるでまだ死んでいない体を待ちきれずにたかっているハイエナのようである。
地獄だ。
しかしここまで来ると、もう希望が持てない。
死に行く友の唇に水を含ませる如く、辛い時間である。
このように、休日にありとあらゆる事を放置し、溜め込んだので、いちいち何を終えるにも時間がかかって仕方がない。
休日前のように30分単位で家事の予定をスケジュール帳に書き込んではあったが、半分もこなすことはできなかった。
ゲームは進んだが。
さて、横では風呂上りのダンナがビールを飲もうと腰にバスタオルを巻いて待ち構えている。
どうする、ぽ子よ?
ああ、さっきまで「今日は絶対飲まない」と決めていたのに。