人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

絶品の定義

今回は2週間ぐらいか・・・?

久しぶりにやってしまった。

ちょっと前に思い出しはしたが、こんなに時間が経っては、現実と向かい合うのが怖い。

私は逃げた。

いつまで逃げればいいのだろうか。

分からない。

いずれ来る、その時まで。

そして、

その時が来てしまった・・・・・・・。

晩ご飯はカレーである。

肉はもう買ってあり、その肉ももう、後がない状態であった。

時間がないので、ほったらかせる煮込み料理以外の選択肢はなかった。

そのためにはアレと向かい合わなくてはならない。

鍋に入れっぱなしの大根。

恐らく2週間程度だ。

それは、さらにその数日前に作った大根ステーキが美味しかったので、大根消費を兼ねて、煮込んでおいたのであった。

その大根ステーキは、味つきの煮汁で煮込んでから焼く。

すると表面は香ばしく焼きあがり、中は煮汁を吸ってジューシーという絶品ができあがる。

その絶品がよーEE:AEB64

忘れていた。

すっかり忘れていた。

思い出したのはもう、5日は過ぎてからだろう。

そしてそれは、ただの鍋に入っていたのではない。保温鍋だ。とことんまで温度を下げずに保つという。

それはとことんまで温度を保ったまま、日にちだけが経っていった。

こうなるともう、開けるのが怖い。

だから逃げたのである。放置という名の逃げだ。

それがカレーのために、ついに鍋を開けなくてはならない事態になったのだ。

あぁ、腐った大根の処理も気が重いが、食べ物を捨てる作業もつらい。

つらいがやらねば。

出かける時間は、刻々と迫ってくる。

意を決して、鍋を流しに持って来た。

「うぉーーーーーEE:AEB30」と声を上げながらフタを開けると、予想だにしない状態になっていたので驚いた。

フツーなのである。一見フツーの大根の煮込み。

一つ持ち上げて、においを嗅いでみる。

「無臭だ。」ムシューダのCM、そのものの展開。

いけ、もう一歩。これは希望があるかもしれないぞ。

ううう、パクッ。ひとくち。

・・・・・・うまいEE:AEB64

大根とは意外と、煮込んでから2週間放置するのがいいのかもしれないぞ。ステーキにするまでもない、普通に美味しい大根の煮込みだ。

私はすべての大根をタッパーに移し、冷蔵庫に入れた。

いくらひとくち美味しかったからといって、この大根には見えない腐敗菌がウジャウジャいるかもしれないのだ。

これは腹を壊しても困らない日にまず私が毒見として食べ、異常が出なかったらダンナに出す。

いやー、大根。

良くやった。