そのレシピを知ったのは、つい最近、ここ1週間ぐらいのことである。
毎日のように見ている主婦向けの掲示板で知ったのだ。
料理の苦手な相談者の主婦が、助けを求めていた。
それに対するレスポンスに、「ウメミヤなら中身を継ぎ足して数日イケる」というものがあったのである。しかも、すごく美味しいと。凄く。
・・・ウメミヤ??
その名前の違和感と、数日イケるという魅力、凄く美味しいという誘惑。
私はすぐにネットでレシピを調べてみたのだった。
おかしなことに、レシピはあまりヒットしなかった。
その代わりに口コミの数が圧倒的であり、どれも「ウメミヤ」を絶賛している。ますます気になってくるじゃないか。
ところで「ウメミヤ」という名称だが、これはずっと昔に梅宮辰夫がテレビでこの料理を作ってたことがあり、それをとある「夫」の母親が家で良く作っていた、「夫」は結婚してそれを妻に作って欲しいという、その時に「夫」が「ウメミヤ」と言っていたところからであった。
これも件の掲示板のトピックであり、「妻」が正確なレシピを知りませんかと問うていたのである。
これが爆発的に話題になったところから、世間で「ウメミヤ」として日の目を見た模様である。
「ウメミヤ」は、肉を煮た料理だ。
この煮汁が超絶美味しいので、肉を食べたら今度は別のものを入れる。
やがて煮汁が薄くなると、ラーメンのスープやそうめんのつけ汁、減ってきたら炊き込みご飯やチャーハンなんかにも使うなど、用途は無限大であった。
また、煮汁を継ぎ足して「エンドレスウメミヤ」のループにはまっている人もいた。
レシピは至ってシンプル。
酢、醤油、肉を下茹でした煮汁に、豚肉バラブロック、鶏骨付き肉、唐辛子、ニンニク。これを煮込むだけ。
こんな食べ物だ、気になっていたところ、自家製の美味しいニンニクをいただいたのだ。
早速私は作ってみた。
煮込み時間は20分になっていたが、これだと肉がちょっと硬いという話があったので、保温鍋に入れて放置した。
そのまま寝てしまったEE:AEB64
翌日にはバラ肉の脂がボロボロに砕け、背脂チャッチャラーメンの如き形相になっていた。
逆に脂のない部分は煮込みすぎたのか硬くなっており、食感がよろしくない。
鶏肉の方はとっても柔らかくなったのだが、不登校の女子中学生のように繊細で、ちょっと乱暴に扱うとホロッと崩れてしまう。
まぁいい。要は煮汁だ。
どうだったか?
結論を言うと、私の感想は参考にならないというところだ。
食べてみたら、時々家で作っていた「鶏肉の酢醤油煮(ニンニク入り)」と同じような味で、全く衝撃がなかったのである。
しかし美味しいということには間違いはないだろう。なぜなら3日目の今日も、まだ食べている(笑)
今のところ入れた具は、
豚バラブロック・・・合うとは思うが、あんまり安いのだと美味しくない。
鶏手羽先・手羽元・・・合う。
豚スペアリブ・・・おすすめ。
豚肩ロースブロック・・・豚バラに同じ。
焼き豆腐・・・まぁまぁ。
水餃子・・・イマイチ。
うずらの玉子・・・おすすめ。
ペコロス・・・おすすめ。
ご飯にかける・・・おすすめだが、危険。
あともう一回ぐらい具材を足したら、麺類に使って終わりにしようと思う。
美味しかったし、面白かったし、楽させてもらぅた。
気になる方は、ぜひお試しあれ。