人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

BOOM、BOOM、BOOM!

予報通り、朝になったら雪が降っていた。

今日は一日雪、前回のような大雪になるらしい。

困るのは、通勤通学の人々である。行きはまだいいが、帰りはどうなるのか。

という訳で、ダンナの自転車通勤はお休みして、車で駅まで送っていくことになったのだ。

ところで私はビビリである。

雪なんか降ると、運転に支障が出るのではないか。

やはり雪の日、ダンナを駅まで送った後に、スリップして家の駐車場に入れるのに苦労したことがある。ああいうのは御免だ。

悪い想像ばかりしてしまうので、あまり気が進まない。

7時過ぎの時点では、降っているのは雪だが路面は雨の時と変わらず、濡れている状態であった。

これなら行ける。

行けるが・・・、行くまでの間に少しずつ積もってきたりしないのか。

不安だ・・・。

私はいつも、最悪を考えるのだ。

「じゃあ、まだ早いけど、もう行こう。」そう言っていつもより10分ほど早く家を出た。雪が積もって滑る確率が若干減る。

極力私が運転しないで済むように、往路はいつもダンナが運転している。

ハンドルを握ったダンナは、「一応、四駆モードにしておこう。」と言って、ギアの横についたレバーを引いた。

ググゴゴ・・・、と嫌な音がする。

「なにこれ、大丈夫??」

そもそも最後に四駆に入れたのはいつだったか。

スキーに行かなくなってからは、ほとんど使っていないレバーであった。

「使ってなかったからなぁ。」

ギギギ、ゴゴゴ、と低い音は、消える感じではない。

「もういいよ、四駆EE:AE5B1気味悪いからやめようEE:AE5B1まだ積もってないしEE:AE5B1

「ウン・・・。じゃあ戻しとく。」

やがておかしな音は消えたが、四駆モードに入っていることを示すサインは消えない。

「これ、四駆のサイン消えてないけど、もう戻してあるから。」

そう言ってダンナは駅に消えていった。

さて、ここからは私の仕事である。いつになっても車の運転は緊張する。

後ろから車が来ないのを何度も確認して、ゆっくりとロータリーを回る。

あれ??

なんか変だ。進まんEE:AE5B1

ハンドルを元に戻すと、違和感はなくなった。

四駆に入ってると、ハンドルが少し重くなるって言ってたな。通常モードに戻るのに時間かかるのかな??

おかしな話だが、考えたところで分かりそうもないので、そのまま進む。

ちょっEE:AE5B1まっEE:AE5B1

決定的におかしいと思ったのは、左折でハンドルを切った時だ。

信号待ちからの左折で1速からのスタートだったが、エンジンの回転数が上がらないのでなかなか進んでいかないのだ。

無理に踏み込んだら、スリップするようにノッキングしてやっと前進した。2速に入らない。

ハンドルを戻したらもとに戻ったが、何これEE:AEB64

家に着くまであと何回、右左折あったっけEE:AE5B1

次の右折では、対向車がパッシングして譲ってくれたのだが、あーん、進みませんEE:AEACB

ブーンブーンと空ぶかし、ノッキング、スリップ、クラッチ、と繰り返して、やっと曲がる。

どんどん酷くなってないか!?

次左折~~EE:AE5B1

今度は3速から2速に落として曲がったが失速、1速に入れてこれまで同様にトロトロと曲がる。

家の近くまで来れば、対向車も後続車も激減するから気にしなくていいが、最後の車庫入れで方向転換する時には、虫の息であった。

バックで息を吹き返したが、エンジンを切ると、嫌な臭いがした。

故障確定だろう。

たまたま四駆に入れたのが家の近くで良かったが、これがスキー場に行く途中の山道だったりしたらどうなっただろうか。

半年前に車検に出したばかりである。エアコンの表示も壊れて帰ってきたが、ディーラーだからといって信頼度が上がる訳ではなさそうである。というか、激下がりだ。

教習車のような右左折をして、超恥ずかしかった。

トヨタよ、私は怒っているぞ。