人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

バカの壁 / 養老 孟司

タイトルは良く聞いていたし、面白そうだったので読んでみたのだ。

ちょっと私には難しかったねEE:AEB64

ついていけない部分が多々あったが、理解できた部分に関してはとても面白かった。

人は気づかぬうちに、考え方に壁を作っている。

自分が理解していると思っている事柄なんて「絶対」ではないし、世の中に絶対なんてあり得ないのである。

「分かっている」という言葉ほど、危険なものはない、と著者は言う。

バカの壁の中で、自分は物事を理解しているような気分になっているが、「絶対」がない限り、「理解しきる」ということはないのである。

そして「理解しようとする」ことは、思いやりである。

自分の理解の外にある事を知ろうとする努力を、持ち続けなくてはいけない。

・・・というような事を、時に数学的に、時に実例を出して説明する。

そのアプローチが少々難解な訳だが、それだけに理解できた時の腑に落ちる感じはひとしおだ。

自分の知らなかった世界を見た、と言っても過言ではない。見えなかった壁が見えた気がした。

しかしいかんせん、馴染みのない言葉が多すぎて吸収するには至らなかった。

吸収できれば、相当面白い本になるだろう。

ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆~★★★★☆

「バカの壁」 養老 孟司

新潮新書