人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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グルニエで命を懸ける

グルニエ。

ここに引っ越してくるまで、それが何だか知らなかった。聞いたこともなかった。

洋菓子か何かのようだが、屋根裏部屋の事である。

今の家は収納が少ない代わりに、グルニエがあった。

そして私はその言葉の意味を知ったのである。

また言わせてもらうが、後がないEE:AEB64

本番は三日後、しかしこの間のリハ以来、練習していない。

歌の方は「ながら」ができるので問題ないが、キーボードが・・・。

今回は、エレピとシンセの両方を欲張ってしまったのだ。

ところが、瞬時に切り替えて正しい鍵盤を弾くことができないでいた。

何とかして「2台」で練習したいのだが・・・。

月曜日はリセットデーだから置いておいて(ついに開き直った。月曜日は休日です。)、火曜日から一応スケジュール帳には毎日「練習」という枠を1時間設けていた。

しかし、音楽室が散らかっていて、スペースがない。

音楽室の上には、かのグルニエがあるのだが、「グルニエ行き」のかさばる荷物があふれているのである。

そして階段には、9月の末に行ったキャンプの荷物がまだ放置してあった。これもグルニエ行き。

実はグルニエは常に満杯状態で、キャンプなどに行ったりして一度荷物を出すと、パズルのように戻すのが大変なのである。

順序から言えば、もともと入っていたキャンプ道具を戻してから音楽室の諸々を入れることになるのだが、少々戻しただけで入らない見通しがついてしまったのである。つまり、パズルをはめ違えたという事である。

そのうち誰かがやってくれるだろうとタカをくくっていたが、誰もやらなかった。

1ヵ月半も経つのに、階段にはアウトドア用の鍋やらクーラーボックスやらガスボンベやらが夏の匂いをさせている。

やがて慣れるが、このようにいつかは何かが起こるのである。

その時がきてしまった・・・、それは火曜日でも水曜日でもなく木曜日、毎日なにやってんじゃいって感じだが。

とりあえずもう一度グルニエに上ってみたが、どう考えても階段の荷物が素直に入るとは思えなかった。

それでもまず、折りたたみのイスを持って上がってみた。

イスは2脚だが、1脚しか入らなかった。

私は2脚目のイスを持ったまま、しばらく呆然としていた。

そもそも足を置けるスペースすら、階段の周りの少しだけである。

そして、イスをちょっと持ち上げただけで何かにぶつかるのだ、場所もないが、障害も多すぎる。

何をどう動かしたら全部入るのか、どんなに考えても分からなかったので、何かを処分することにした。

そもそも奥の方はどうなっているのだ?足すらおけないのだ、全く様子が分からない。

まず手前にあった湯沸かし器をリストラした。なくても全然困ってないじゃん。何年ここに置いてあるのか??

猫の循環式給水器。新しいの買ったじゃん。とっておいても仕方がない。

携帯を買い換えたときに買わされて、もう解約したクロッソの機械。いらん。

つぶしたダンボール。古紙回収に出しなさい。

空の衣装ケース。なんで!?

サッカーゲームは縦50センチ×横90センチの巨大なゲームだが、その大きさゆえに出し入れが面倒でしまいっぱなしであった。

そして・・・、ああEE:AEB64見たくなかった、だからここに置いたのだが、ワックスだ、床に塗るワックス。

4年前にDIYショップでセールスマンの口車に乗って衝動買いしたワックス。

ちゃんとやるから、私がやるから、と駄々をこねて、5千円も出して買ったのである。

いまだ未使用。

捨てるにも捨てられず、かといって机やソファとどかして床を吹き上げてからワックスなんかを塗るとは到底思えず、どっちにも転べないでにここに封印していたのである。

さらば、5千円。

金をドブに捨てる。

しかし、涙を飲んだ甲斐があって(飲んでいない)、上半身だけ奥に入るようになった。

はぁ?

初代プレステ、箱入りで発見。

隣には大きな空のダンボール。

ボート、浮き輪、ビーチボールに足かきなどの海水浴セット、そしてその対極にあるスキーのセット。

いるのか?いらないのか??

私は、この自分が海辺でビーチバレーをしたり、20年前のセットでスキーをしている姿を思い浮かべてみた。

ウッ、あり得ん。じゃあスキーキャリアもいらない。

ずいぶんスッキリしたぞ。その代わり音楽室が大変なことになったが。

歩くのにも難儀したが、無事、階段からキャンプ用品を全部グルニエに戻すことができた。

しかし、まだひとつ、グルニエから下ろしたい物が残っていた。

パソコンのモニターである。

ブラウン管なので、大きくてとても重い。

そしてグルニエと音楽室を繋いでいる階段は、狭くて急である。

試しにモニターを持ち上げてみたが、両手でやっとだ。

しかもこの大きさ。

モニターを抱いて後ろ向きで下りるが、後ろに反り返ったら、まっさかさまである。

私が先に少し下りて、モニターを階段に乗せながら少しずつ下ろしてみるか。

とりあえず足だけ先に下り、上半身でモニターを階段に押し付けるようにして一歩ずつ下りる。その時。

バーンと上から頭を押さえつけられたのだ。意味が分からん。危ない。死にそうEE:AEB64

左側に立てかけてあったパズルのパネルが、こっちに向かって倒れてきたのである。

それは1000ピース用の巨大なもので、完全に私の頭を上から押さえつけていた。ワックスのたたりだ。

私は両手でモニターを持ち、それでも足りないので上半身と階段の協力を得て辛うじて立っていたのだ。これはピンチ。

もしかしたら、本当に死ぬのかもしれないと思った。

このまま動かないのと、何とかしてパネルをどけるのと、どちらの方が生存率が高いだろうか。

後者を選んだ。10年後だったら分からない。

しかしサンタイザベル・ぽ子44歳、命をかけてパネルをどけるのだ。

「ウリャッEE:AE4E5

ほんの一瞬だけ左腕を動かして、ひじでパネルをどついてみた。

バン、と大きな音を立てて、それはもとの位置に戻ってくれたのだ。

助かった・・・EE:AE473しかし、まだモニターが階段の上である。このモニター次第で私が死ぬかもしれない状況は変わっていない。

モニターに命を握られているのである。慎重に動かねば。

最後の一歩を音楽室の床に置いた時には、モニターとの間にちょっとした愛が芽生え始めていた。

しかし君の行く先はゴミ箱である。・・・ん??違うな。

こんな古くて大きいの、今頃引き取ってくれるところはあるのだろうか。

タダであげてもいいのだが、何なら寝室のでっかいブラウン管のテレビもつけて。

結局、階段は片付いたが、音楽室はもっとひどい状態になってしまった。

そんな訳で今日も練習ができなかったのである。