人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

水曜日の戦い・3

だいたいダンナはずるいのだ。

飲みたくなったり我慢できなくなったりするのがいつも私なので、ダンナは黙ってほくそ笑んでるだけで良いのである。

だから決めた。

今夜はダンナから言い出さなかったら飲まないと。

飲むか否かは天に、もとい、ダンナに任せよう。

やはりダンナは、何も言わなかった。

まるで月曜日の夜のように、普通に風呂に入り、大人しくテーブルについた。

もし彼が本気で飲みたかった場合、「今日はどうするの?」などと揺さぶりをかけてくるはずだ。

私は待った。

いや、待ってはいないっっ。

もちろん、ダンナの選択に従うつもりだった。

とうとう晩御飯のおかずは全てテーブルに揃った。

「何飲むの?」しびれを切らせてこちらから聞くと、ダンナは「うん^^そうだね・・・。」と、わざわざもったいつけてから、「ノンアルコールビールでEE:AEACD」と答える。

ええっ。

もし飲みたいなら、別にいいのに、つき合うのに。

「いいの?ホントに?」

「水曜日だよ?」

「飲みたいんじゃないの?」

「早く帰ってきたのに?」

「どうして?」

最後にはやっと「じゃあ飲もうか。」と言った。

アル中ではない。

しかし、依存症はほぼ間違いないだろう。

まぁ早く寝て早く起きて、いつものように家事をこなせばいいのだろう。

明日こそ見とけ!!