少し落ち着いたので、冷静になってみようと思う。
何もダンナは、飲みたいようなそぶりを見せた訳でもなんでもなく、ただ定時に上がっただけである。
そこに私が引火したのは、「早く飲み始める事ができる」からだが、過去の実績から、早く飲み始めたからと言って早く寝れる訳ではない。
むしろ飲む時間が増えるだけである。
私には見える。
早く寝ればいい、飲み過ぎなければいいという決心の儀式をしつつ深酒し、寝坊し、二度寝し、ポロ一食べては眠り、そのまま一日が終わる様が。
この二日、久しぶりに主婦らしい事をしたが、それも二日で終わるのだ。
思えば三日以上まともに動いた事はあるのか、ミセス・トゥーデイス。
明日は冷蔵庫の掃除をして床を拭き、古い書類の整理をして換気扇カバーと壁も拭くんじゃなかったのか。
明日の昼ご飯はさんまである、ポロ一の出番はないぞ。
ああ、携帯が震えている。
今度こそダンナは、何かを示唆するのだろうか。
期待に不安に、胸が震える。
私はまだ、戦っている。