人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

前者の予感

ソファで寝ていた。

二度寝ではない。マジ寝だ。

朝になりダンナが起きてきても、動けない。

病気ではない。二日酔いだ。

先週からダンナの会社は繁忙期に入り、残業が続いていた。

つまり、帰宅が遅くなるという事である。

そこで私はいいことを思いついたのだ。

この隙に飲みに出れないか?

ダンナよりも早く帰ればいいのだ。

先にひとりで飲んでいたことなら何度かあったし、これなら腰を低くして断る必要がない。

それを決行したのが昨日である。

「出たよ~~EE:AEACD

しかし私は、席に着いたばかりの飲み屋の席で、ダンナから会社を出たというメールを受け取った。

な、なぜ早いEE:AEB64

もうダンナより早く戻るのは無理だ。

「今日はちょっと遅くなるかも・・・。」

何が「かも」だ、決定してるだろ。

「えっ、残業!?」

さすがに残業と偽って飲むほどスレてはいない。

残業の相方の隙をついて飲むことはするが。

「ごめん、ちょっと。」

目の前では上司アンガが喋っている。

あまり携帯をいじっているのは失礼なので、最短である。

それが現実を曖昧に濁し、いい感じにぼやかす効果を出す。

ところが次のダンナのメールは

「飲み過ぎないように。」

であった。

お見通しであるEE:AEB64

しかし、私にはダンナの晩御飯を出すと言う使命がある。

勝手に食べられるものを置いていけば良かったのだが、私が買う食材は半額の値下げ品ばかりで、急を要するのだ。

そして昨日のそれは、鶏の骨付きモモ肉であった。

タレに漬け込んでおいた。

オーブンで焼かなくてはならない。

さすがに、自分は勝手に酒を飲んでアンタは肉を自分でオーブンで焼いてひとりで食べろとは言えない。

私はハイペースに飲み、早めに切り上げて家に帰った。

帰宅時間はいまだにハッキリしない。

私は覚えていないし、周りに聞いてもみんなその時間が違うのだ。

恐らく9時半から11時の間と思われる。

もちろん私の記憶だと9時半であり、ダンナに言わせると11時である。

ひどい二日酔いである。

おとといネトゲ寝不足でひどいオッチョコを仕事で繰り返したが、今日はそれを上回るかのオッチョコぶりであった。

「ちゃんと仕事できないならもう平日飲んじゃイケマセン!!」と若き上司グッティ氏にキツく言われてしまった。

ごもっともですEE:AEB64

何より自分自身がツライ1日であった。

ところで、こんなに短時間でこんなに酔うものなのか?という疑問から、家に帰ってからも飲んだと思われたのだが、聞いてみるとそれはなかったらしい。

正確に言うと飲もうと思って作るだけ作ったらしいのだが、酔っていたので作った事を忘れて2杯目を作り、その両方を飲まずに酔い潰れたらしい。

二日酔いのまま、金曜日を迎えた。

もちろん飲んでいるが、ハマればいい感じに飲めるはずである。

ダメならすぐ寝るコースだ。

前者の予感の23時12分EE:AEB80