「もう昨日はマジで大変だったんだから!!」
今朝になって娘ぶー子は昨夜を振り返り、言った。
スタジオ練習のあとの「ちょっとだけ」の結果である。
ダイニングの床で寝こけてしまい、ビクともしなかったらしい。
やっと布団まで追いやったと思ったら猫を連れて来いと言い、その隙にぶー子のベッドに移動して寝ていたようである。
11時に集合だが、お願いしてあった位牌ができあがったので、10時の開店にあわせて「お仏壇の長谷川~」に行かなくてはならなかったのである。
今週も社長出勤ならぬ社長出スタだ。
いつも遅くてスミマセン。
非常に練習らしい練習である。
リーダーはちゃんと全体を通して聴いていて、誰それのどの部分はもっとこう、エンディングはこんな風に、と改善点を細かく挙げ、何度でも繰り返して弾く。
「またかよ~!!」「そんなん無理だ!!」と毎度ドラムのタケダさんがゴネるのが面白く、昨日は「オラ、そこのアル中!!スー、どうせ暇なんだからお前が歌え!!」が名言であった。
スーさんのシールドは今回も抜けていた(笑)
休憩にビールをいただく。
休憩室には相変わらずいつのものとも分からない酒やつまみが置いてあったが、昨日は柿の種とスルメソーメンをゲット。
ふざけてテーブルの上にあったせんべいを「きっと食べられますよ、これ。」とスーさんに見せたら、「おっ、それは食える^^」とダンナが食いついたので驚いた。
演奏の腕も上がり、胃袋も鍛えられていくのであった。
練習が終わったら金太郎である。
近くの定食屋だが、今回はここの閉店時間に合わせて練習時間を調整したのである。
私はもう、こっちの方が楽しみで(笑)
しかし、私が浮かれれば浮かれるほどビビるのはダンナである。
「早く帰るからね!!」と念を押されるが、せっかくですもの、この後があるならもう1軒ぐらいはご一緒しましょうよ♪と言ってあったのだ。
金太郎のあとは1軒だけ、時間をみて帰る、タバコは吸わない。
まず、練習の休憩時間の時点でタバコがアウトだ(笑)
「止めなさい止めなさい、絶対後悔するから止めなさい!!」とダンナがうろたえていたが、こんなのはほんの序の口であった。
金太郎で思う存分飲み食いし、じゃあ漣が開くまでカラオケで、という流れになった。
そうなると、私たちの予定は「カラオケまで」という事になる。
想定内の範囲であった。ダンナは大人しく従った。
しかし花見客のせいだろう、予約をしようと思ったらもう部屋は一杯で、5時半まで空かないという。
仕方なく5時半に予約をしておいたが、1時間半、中途半端に余ってしまった。
「どうするかぁ」
「この時間じゃなぁ」
「スタジオで飲むか」
「そうか、酒買って」
「それなら飲みながら演るか」
「POPROCKみたいに」
お~!!と盛り上がり、コンビニで酒を買い出してスタジオの休憩室に向かう。
練習中のバンドが終わるまでそこでCDを聴きながら飲み、部屋が空いたら酒ごと移動だ。
いや~~、面白かったEE:AEB86
これまで練習してきた曲の他に、ZEP、パープル、ストーンズ、S・クアトロ、ほとんどPOPROCK状態であった。
2時間ぐらいいただろうか。
ハッ、お金払ったっけ??
ダンナが覚えているだろうか。
さて、予定だとここで私たちは帰るはずである。
しかし1中兄さん達は漣に向かうのだ。
酔って理性も約束も飛んでいる私は、「行きたい行きたいー」と散々ゴネ、「時間で区切る、10時に帰る」と危なっかしい約束をして何とかダンナを口説き倒した。
しかし酔っ払いに時間の観念などない。
スーさんが清算するまで、「帰る」という言葉は私の頭に全く浮かんでは来なかったのだ。
しかもその後は「Pに行く」「ちょっとだけ」とゴネまくった。
ダンナは頑としてYESと言わなかった。
珍しく非常に強い口調で「ダメ!!絶対にダメ!!」とビクともしなかったので、仕方なく帰ってきたのである。
もちろんこれで正解だった。
もうグデングデンである。
そして床で寝るのである。
やっちまった感、満載だが、困ったことに楽しかったのである。
きっとまた繰り返すだろう。
ならばせめてもうちょっときれいに繰り返したい。