人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

陣@東久留米

大好きな陣郎だが、他にも食べたいラーメンは溢れるほどあるので、なかなか食べに行かれない状態になっていた。

ところが「汁なし陣郎」という新しいメニューの情報が入って「緊急度」がグッと上がり、今日、早速行ってみたのだ。

珍しく夜の部である。

三連休の7時半という時間のせいか、空いていた。

私達の他には先に来ていた客が一人だけで、店主は彼と話しこんでいたのだが、私達を認めると注文を取りに来て、

「え?まさかお嬢さんですか??」と娘ぶー子を見て言った。

この店主の最初の印象は、正直あまりいいものではなかった。

無愛想で、あまり歓迎されていないのかと思ったのだが、陣郎食べたさに通ううちにすぐにわかった。

単に忙しくて余裕がなかっただけである。

それにしてもこんな風に話しかけられたのは初めてだし、しかも私達のことをちゃんと覚えていてくれたという事だ。

嬉しかった。

彼はついでに「汁なし陣郎」の麺について話をしてくれた。

いつからこのメニューがあるかは知らないが、最初は「陣郎」と同じ麺だったのを、「これだ!!」という麺を見つけてそれに変えたらしい。

今はこの麺で何か他のメニューもと試行錯誤しているところだとか。

ラーメンに対する熱い思いが伝わってきて、さらに嬉しくなったぽ子であった。

で、「汁なし陣郎」である。

実は先日スーパーで買った「まぜそば・プロデュースド・バイ・斑鳩&ジャンクガレッジ」がムチャクチャうまかったので、こういった汁なし系も気になっていたところだった。

しかも「陣郎」ファミリーだ。

ハズす気がしない。

もう見た目に満足である。

このどこに悪い要素があるのか、というぐらいのものである。

麺が見えないほどの野菜、大きなチャーシューのブロック、ニンニクのみじん切り。

大ぶりの丼にタップリのボリュームである。

さて、どうやって食べたらいいのか。

私は下から麺をほじくり出し、上のトッピングと一緒に食すことにした。

つまり、ラーメンと同じ事である。

確かに麺は陣郎とは違うように感じた。

もう食べてからずいぶん時間が経ってしまったので言い切れないのだが、陣郎の方がもっとゴワゴワしていた気がする。

比べてこっちの麺は、ツルリとした滑らかさがあるのに、グッとコシがある。

ボソボソ感が「麺!!」と言う感じでとてもおいしい。

かなり太い麺だ。

下のほうにたまっている汁は、「陣郎」を感じさせる強い味わいだ。

ただ、こちらはピリピリと辛味がある。

赤いものは見あたらなかったので何の辛さか聞いてみたところ、「唐辛子油」だそうだ。

アクセントにしたかったとのことだ。

確かにかなりインパクトが強い味なので、ともすれば食べているうちに飽きてしまいそうな味だ。

ピリッと締まって、いい。

こうした強い汁に、タップリの野菜とニンニクの刺激が絶妙だ。

また、しっかり味のついたチャーシューがゴロンゴロンと入っていて、ボリューム満点だ。

それどころか、麺も野菜も凄い量なのだ。

これで700円は破格である。

「ありがとう」という気持ちになる、しっかりガッツリの1杯だ。

ぽ子評価はオール5以外にあり得ません。

「汁なし陣郎」