人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

ナスのゆくえ

もういいです。眠れなくて。

本当に必要な睡眠なら、嫌でも眠くなるでしょーから。

開き直って昨日は2時近くまで起きていた。

こうなったら寝不足、ウェルカムだ。

明日への眠りを誘うのだ。

飲まないで寝たせいか、朝起きてもそれ程眠くならなかった。

尻の「おねむスイッチ」が押されないように、出来るだけ立って動く。

庭の雑草を抜いた。

去年はトゲのついた痛いのがでかくなってしまい、ヒドイ目に合った。

早期発見、早期治療だ。似てるけどちょっと違う。

軍手をはめて庭に出る。

実は家の横に、うすらデカいゴミ袋がもう長いこと置きっぱなしになっている。

確かいつの芝刈りの時だったか、持ってきたゴミ袋がでか過ぎて、いつまで経っても一杯にならないのだ。

何度も書くが、私はしみったれたケチだ。

まだ入るゴミ袋を捨てるような事はしない。

なのでこのゴミ袋はここに置きっぱなしになり、時々、元気勇気のお墓に飾った花を捨てたり、枯葉を捨てたりしていた。

まだまだ入る。

今日のゴミもここへINだ。

いちいちここまで捨てに来るのは面倒だから、ゴミ袋の方を連れて歩くことにした。

よっこいせ~、と持ち上げると、む、重い。

ちょっと前に降り続いた雨も、たっぷりここに捨てられたようだ。

幸い雑草はまだ小さかったので、簡単に抜くことができたが、ヤツも生えていた。

まだほんの子供のくせに、抜こうと思って手で握ると、チクチクチクーンと痛みが走った。

痛い。握れん。

去年この親玉をどうやって葬ったかと言うと、あまりに痛くて手も足も出ないので、でっかいハサミ(両手で持ってシャキーン級のものだ)で切ったのだった。

根はまだ残っているはずだ。

こんな子供相手に、あのハサミを出すには及ばない。

私は葉を1枚ずつ引っ張って、丁寧に千切り取った。VIP待遇である。

末恐ろしいやつだ。早く見つかって良かった。

ところで今回は3つも生えていた。

何だかゴミ袋がいやに重いので、明日の収集に出す事にした。

駐車場の隅に置いておいたのだが、あとで見たら汚らしい水がここからたくさん流れていた。

これで重みの元を知ったのだ。

この中に野良猫の乾燥糞も入っていたはずだが、いきいきと復活しているだろうか。

久しぶりにまともな晩ご飯を作る。

がんもどきとナスの含め煮だそうな。初めて作った。

私は分量をキチッと図って、本の通りに作らないと不安になる。

ところが買った材料の量が本の通りでなく、ガンモが多く、ナスが少なかった。

これでプラマイゼロにしてくれ、祈るような気持ちであったが、ナスがさらにマイナスになってしまった。

時間がなくて、途中にしたまま仕事に出たのだが、帰って来てリビングのドアを開けると、猫のゲロが目に飛び込んできた。

まず、いつもあげてるご飯のゲロ。一番良く見るタイプだ。

とにかくラとミはしょっちゅう吐くから、「また吐いたか、ちょっと多かったか。」ぐらいに思ったのだが、次にキッチンで見たゲロは、これまでに見たことのないものだった。

いつものご飯のゲロに、ナスが混じっていたのだ。

やられた・・・。

煮たナスをボールに入れてラップして出掛けたのだが、ラップは破られていた。

ガックリきてティッシュでそいつを拭き取ろうとリビングのテーブルに向かうと、ここにも時々見るタイプのゲロを発見。

「もう何も出ませんよ~。」という、黄色い液体だ。

まぁこのゲロで何が起こったかはだいたい読めた。

昼ごはんを吐いて、お腹すかせて、ナスを食べて、お口に合わずこれも吐いて、あまりのマズさに思わずもう1回吐いたけど、もう胃の中はからっぽ、そんなところか。

それにしても犯人がわからない。

確率で言えばラが80%、エルが15%、ミが5%だが、だからと言ってラだとは言い切れないのが「確率」である。

ハイハイ、キッチンに出して行った私が悪かったです。

動物と暮らす事で、少しずつ大人になるぽ子であった。

猫が煮たナスを食べるという知識も増えました。