人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

9日間

今日は郵便局に行く日だ。

面倒で延ばし延ばしにしてきたが、いい加減に行かなくては。

その分時間を取られるから今日はゲームはしない。・・・な訳はなくて、ゲームもちゃんとやるためには、いつもダラダラしている時間を有意義に使わなくてはならない。

だから今日はソファでボケッとしてはダメ、コーヒー飲みながらボケッとしてもダメ、着替えながら寝っ転がったりするのもダメ、パソコン立ち上げるのもダメ。

う~ん、結構無駄な時間ってたくさんあったんだな。

今日は郵便局だけど、明日からはゲーム時間を延ばすのに充てよう。

ちなみにパソコンはつけてしまった。

寝るよりはいいだろう。ん?(と、問いかける。)

あっという間に洗濯も終わった。早いぞ。

片手に洗濯物、片手にエルのキャリーバッグを持ち、雨で濡れたサンダルを履き、ゴミとなったでかい引き出しでいっぱいのベランダをカニ歩きですり抜ける。

ちなみに濡れないようにジーパンの裾を上げたのだが案の定、忘れて家を出てしまった。

今日は娘ぶー子に「裾ダッセ!!」と遠くから叫ばれて、危うく気付いたが。

洗濯物を干しきると、エルをキャリーから出して抱く。

抱いて外を見せるのだ。

ここに良くコメントをくれるtuguさんから「サカリがつきやすくなるから、ベランダやお散歩は気をつけた方がいい。」と親切にアドバイスをもらっておきながら、これだ。

しかも、メールで私の方から相談したのだ。

結局我慢できない。ぽ子は子供と同じである。

ええい、サカッたらサカッた時にまた考える!!

困ったらtuguさんに聞く!!

エルを抱いて外を見ていたら、斜め向かいの家のゴミをカラスが漁っていた。

おおっ!!と盛り上がるエルぽ子。

果たしてカラスがゴミ袋から引きずり出したのは、未開封のパンであった。

パ、パンが・・・。パンがカラスに救われている・・・!!

感動の場面を目の当たりにして、私達は興奮した。

しかしカラスが左に移動したので、家の壁が邪魔で見えなくなってしまった。

なにくそ、寝室の窓からきっと見えるぞ!!

カラスがパンを食べるところを見るのだ!!カラスがパンだぞ!!

寝室に走りブラインドを開けてみたが、カラスはもうどこにもいなかった。

飛んで行ってしまったか。

せめてあの袋をくわえて飛び立つところを見たかった。

あんな文明的なものをくわえて飛ぶなんて凄いじゃないか。

惜しい。

燃えるゴミの日だ。

危うくパンも燃やされるところであったが、うちもゴミ出ししなければ。

冷蔵庫を開ける。何かしら燃やせるもの、と言うか「燃やし待ち」のものがあるはずだ。

アジ3匹・・・ごめんなさい、

鳥の手羽・・・ごめんなさい、

茹でたスパゲッティ・・・変色していた。

救世主カラスよ、ウチにも来てくれ。

ゲームをやってから郵便局に行く。

超混みであった。ゲームなど後にすれば良かった。

娯楽がないので時間が長い。

何かネタになりそうなものはないかとあたりを見回して見たが、年寄りが座っているばかりである。

30分程いたが、何一つネタになりそうなものはなかった。

ちゃんと用事は済ませたが、無駄な時間のように感じてしまう。

じいさんの入れ歯が外れるとかって、どれぐらいの頻度で起こるのだろう?

すっかり時間を食ってしまったから、家事の時間があまりなくなってしまった。

風呂と玄関だけは何とかしたい。

明日は時間がないから風呂掃除はできないし、玄関には猫のゲロだかゲリだかが発見が遅れ、固形化してた。

ゲリゲロの片づけが終わると、晩ご飯の下ごしらえだ。

さっきゲロでも次の瞬間にはビストロ風オムライスだ。私は女優である。ゲロ掃除人からあっという間にシェフに早代わりだ(泣)

昼ご飯は納豆飯。

でも実はビーフシチューの残りをちょっと前に食べた。

今日は娘ぶー子が弁当なしで帰ってくるので、見つかる前に食べてしまったのだ。

仕事が終って帰って来てからキッチンを見てわかったのだが、ぶー子の昼飯はカップうどんであった。

お腹が空いていたから、そこに残っていた冷え切ったスープを私は一気に飲んだ。

お陰で今日はまずいソーセージを食べずに済んだ。

キムチ味であった。

さて、ところでこの頃仕事の運びが良く、定時より30分早く上がっているが

今日はさらに嬉しい事があった。

30分早いなどというチマいものではない。

出勤すると、課長が棚越しに顔を覗かせた。

しばらく無言で見つめ合っていたが、おもむろにニコッと笑い、「1日と2日、休みにしましたから。」と言った。

5月の1日と2日だ。

こ、これは、前代未聞の9連休ではないか。

浮かれてしまい、仕事に集中できなくなってしまった。

主に「何時から」「どこで」「何を」「飲む」のかを考えていた。

朝から飲んでやる。

ありがとう、ありがとう。

課長がダビンチの描くような聖者に見えたのであった。