色んな意味でインパクトの強い店だった。
凄い(笑)
散々写真で載せたように、渋谷に出た。
前回臨時休業だったため、またまた来たのだ。
だって凄そうなんだもん。
そしてその期待は裏切られなかった・・・あらゆる部分で。
7時ごろ着いたが、すでに行列だった。
地下の店のようだが、ちょうど階段を登りきって1階に出たあたりから並ぶ。
店に入れば座れるかと思っていたが、店内にもイスとソファが壁際にあり、そこで10人ほど待っていた。
店はモノトーン調の薄暗い、飲み屋のようなシャレた店だ。どでかいモニターからは洋楽のPVが流れている。
席はカウンターのみ10席ほど。
カウンター上に、小さな小さなシャレた照明。
それとはアンバランスの「気の弱そうなおじさん」がひとりで切り盛りしていた。
こ、この大行列をたったひとりでだ。驚いた。
驚いたといえば、券売機は旧千円札しか使えないとのこと。
今さらそんなものを持っている人は少ないので、旧札と交換になる。
もちろん店も方も心得ていて、カウンター横に旧札がたくさんささったボードがあり、セルフで取り替えにいく。
「カウンターのみ」「店員ひとり」「ラーメンの量が多い」などの条件が重なり、決して回転は良くない。
それでも落ち着いた店構え、モニターから流れるPVで、苦痛ではなかった。
7時半頃麺切れになり、そこから先に並んでいたお客さんに謝っていた。
ひえ~、危ないところだった。
移転のため明日で閉店と書いてあったが、そのせいなのか、いつもこうなのか。
「ラーメン」を麺硬めで頼みました。
脂多めもできるようで悩んだけど、初めてだから普通に食べることにした。
私の前のロットで、「え~っと、これは誰だっけ?」「あれ、こっち??」と店主が混乱していた。
無理も無い、この行列をひとりでこなしているのだ。
しかし、「すみません・・・のりが入ってないんですけど・・・。」と女の人の声。
「あぁ・・・ごめんなさいっ!!あっちに気をとられちゃって・・・。」と店主。
あっちに気を取られちゃって(笑)
そもそもこの店主、安倍総理と漫画家のえびすさんを足して2で割ったような、気の優しそうなおじさんなのだ。
こんなおっちょこちょいも微笑ましい。
その後も同じ女性から「味玉がないんですけど・・・。」と言われていた(笑)
私のラーメンも「誰でしたっけ??」とアワ食っていた。
「ここです~!!」とダンナが言ってくれたが、「ああ!!そうそう席移ったんだったね。」って、移ったのは私じゃなくてダンナです~。
うおっ・・・。
事前のリサーチで知ってはいたが、と言うかだからこそ来たのだが、
凄い。
チャーシューが、肉塊というか延べ棒というか。
「角煮と見まごうチャーシュー」と表現したのはたつ兄のラーメンだが、
あれをはるかに上回る。厚さも大きさも。
長さは丼の直径以上あるので、かるくカーブしている。
でかいのりも3枚あり、彩りも良い。
どりゃ。
スープひとくち。濃い目のクリーミーなこってりめスープ。
麺もちゃんと硬めでいい歯ごたえだ。
しかし、これだけのチャーシューだ。脂もタップリのっている。
これは早い段階である程度消費しないと、後がつらそうだ。
そう思い、チャーシューにかぶりついた。
この脂がいいねぇ・・・・・と思ったのはほんの最初のうちだけで、すぐに脂がキツくなってきた。
麺を食べるも「いや、後で脂が残るとますます辛くなるはずだ。」と思い直し、またチャーシューを食べる。その繰り返し。
しかし、丼も普通の店の大盛り級なのだ。麺もチャーシューもなかなか減らない。
「こ、これは作戦変更・・・。」二郎モードに入った。
とにかくガツガツ進むのだ。
しかし、食べれば食べるほど脂がつらくなってくる。
もう何が何だかわからなくなってきた。
味玉もデフォルトで丸ごと1個入っていたが、もう味わう余裕がない。
しまいにはチャーシューを飲み込めなくなった。こんなのは数年前にステーキの食べ放題で750g食べた時以来だ。
お腹が苦しいのではない。脂がキツいのだ。
あの時と同じように、水で流し込む。
味も結構濃いので、水をずいぶん飲むことになった。
それで余計にお腹がふくらみ、量的にもつらくなってくる。
何とか食べた。苦しい。脂っこい。
脂増しなんかにしなくて良かった。
スープ、最初の一口以外飲めなかった。
決してまずいのではない。
できればチャーシューを4分の1にしてまた食べたい。
ミニラーメンというのがあったが、それで私には充分だった。
くどいが、量だけの問題ではない。
二郎のラーメンよりは盛りは軽い。ただ脂は数倍だ。チャーシューによって。
「ごちそうさまでした。」と席を立つと、仕事をしながらも何度も何度も「ありがとうございました。」と優しく声をかけてくれた。
本当にごちそうさまでした。ううっ(泣)
ところでダンナは「もう来れないだろうから。」と、なんとチャーシュー麺を頼んでいた。
チャーシューは3倍ほど入っていた(笑)
案の定最後に何本かチャーシューが残った。
こんな事態に備えて早い段階で脂だけ食べていたが、それが災いして箸が進まなくなっていた。
残すことはしたくなかったので、ふたりで時間をかけて協力して食べた。
修行に近かった。
正直、食べるので精一杯であった。
しかし新鮮な体験で、帰りにダンナと感想で盛り上がった。
実は前ロットの女性客にのりと味玉を入れ忘れたが、私の時も「味玉、入れたっけ??」と聞かれた。
味玉はデフォルトなのになぜそんな事に??(笑)
そして極めつけは、これも前ロットの事だが、麺増しが誰だかわからなくなったとの事で、「全員麺増しにしました!!」と(爆笑)
私は自分のラーメンが麺増しされたところを想像してみた。
嬉しいと思った人は何人いるだろう?
今回は評価はしません。
何が何だかわかりませんでした。
いつか移転してまた行くことがあったら、ミニラーメンで評価したいです。
店主、好きです(笑)
「ラーメン」 麺硬め