人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

のあ@渋谷

色んな意味でインパクトの強い店だった。

凄い(笑)

散々写真で載せたように、渋谷に出た。

前回臨時休業だったため、またまた来たのだ。

だって凄そうなんだもん。

そしてその期待は裏切られなかった・・・あらゆる部分で。

7時ごろ着いたが、すでに行列だった。

地下の店のようだが、ちょうど階段を登りきって1階に出たあたりから並ぶ。

店に入れば座れるかと思っていたが、店内にもイスとソファが壁際にあり、そこで10人ほど待っていた。

店はモノトーン調の薄暗い、飲み屋のようなシャレた店だ。どでかいモニターからは洋楽のPVが流れている。

席はカウンターのみ10席ほど。

カウンター上に、小さな小さなシャレた照明。

それとはアンバランスの「気の弱そうなおじさん」がひとりで切り盛りしていた。

こ、この大行列をたったひとりでだ。驚いた。

驚いたといえば、券売機は旧千円札しか使えないとのこと。

今さらそんなものを持っている人は少ないので、旧札と交換になる。

もちろん店も方も心得ていて、カウンター横に旧札がたくさんささったボードがあり、セルフで取り替えにいく。

「カウンターのみ」「店員ひとり」「ラーメンの量が多い」などの条件が重なり、決して回転は良くない。

それでも落ち着いた店構え、モニターから流れるPVで、苦痛ではなかった。

7時半頃麺切れになり、そこから先に並んでいたお客さんに謝っていた。

ひえ~、危ないところだった。

移転のため明日で閉店と書いてあったが、そのせいなのか、いつもこうなのか。

「ラーメン」を麺硬めで頼みました。

脂多めもできるようで悩んだけど、初めてだから普通に食べることにした。

私の前のロットで、「え~っと、これは誰だっけ?」「あれ、こっち??」と店主が混乱していた。

無理も無い、この行列をひとりでこなしているのだ。

しかし、「すみません・・・のりが入ってないんですけど・・・。」と女の人の声。

「あぁ・・・ごめんなさいっ!!あっちに気をとられちゃって・・・。」と店主。

あっちに気を取られちゃって(笑)

そもそもこの店主、安倍総理と漫画家のえびすさんを足して2で割ったような、気の優しそうなおじさんなのだ。

こんなおっちょこちょいも微笑ましい。

その後も同じ女性から「味玉がないんですけど・・・。」と言われていた(笑)

私のラーメンも「誰でしたっけ??」とアワ食っていた。

「ここです~!!」とダンナが言ってくれたが、「ああ!!そうそう席移ったんだったね。」って、移ったのは私じゃなくてダンナです~。

うおっ・・・。

事前のリサーチで知ってはいたが、と言うかだからこそ来たのだが、

凄い。

チャーシューが、肉塊というか延べ棒というか。

「角煮と見まごうチャーシュー」と表現したのはたつ兄のラーメンだが、

あれをはるかに上回る。厚さも大きさも。

長さは丼の直径以上あるので、かるくカーブしている。

でかいのりも3枚あり、彩りも良い。

どりゃ。

スープひとくち。濃い目のクリーミーなこってりめスープ。

麺もちゃんと硬めでいい歯ごたえだ。

しかし、これだけのチャーシューだ。脂もタップリのっている。

これは早い段階である程度消費しないと、後がつらそうだ。

そう思い、チャーシューにかぶりついた。

この脂がいいねぇ・・・・・と思ったのはほんの最初のうちだけで、すぐに脂がキツくなってきた。

麺を食べるも「いや、後で脂が残るとますます辛くなるはずだ。」と思い直し、またチャーシューを食べる。その繰り返し。

しかし、丼も普通の店の大盛り級なのだ。麺もチャーシューもなかなか減らない。

「こ、これは作戦変更・・・。」二郎モードに入った。

とにかくガツガツ進むのだ。

しかし、食べれば食べるほど脂がつらくなってくる。

もう何が何だかわからなくなってきた。

味玉もデフォルトで丸ごと1個入っていたが、もう味わう余裕がない。

しまいにはチャーシューを飲み込めなくなった。こんなのは数年前にステーキの食べ放題で750g食べた時以来だ。

お腹が苦しいのではない。脂がキツいのだ。

あの時と同じように、水で流し込む。

味も結構濃いので、水をずいぶん飲むことになった。

それで余計にお腹がふくらみ、量的にもつらくなってくる。

何とか食べた。苦しい。脂っこい。

脂増しなんかにしなくて良かった。

スープ、最初の一口以外飲めなかった。

決してまずいのではない。

できればチャーシューを4分の1にしてまた食べたい。

ミニラーメンというのがあったが、それで私には充分だった。

くどいが、量だけの問題ではない。

二郎のラーメンよりは盛りは軽い。ただ脂は数倍だ。チャーシューによって。

「ごちそうさまでした。」と席を立つと、仕事をしながらも何度も何度も「ありがとうございました。」と優しく声をかけてくれた。

本当にごちそうさまでした。ううっ(泣)

ところでダンナは「もう来れないだろうから。」と、なんとチャーシュー麺を頼んでいた。

チャーシューは3倍ほど入っていた(笑)

案の定最後に何本かチャーシューが残った。

こんな事態に備えて早い段階で脂だけ食べていたが、それが災いして箸が進まなくなっていた。

残すことはしたくなかったので、ふたりで時間をかけて協力して食べた。

修行に近かった。

正直、食べるので精一杯であった。

しかし新鮮な体験で、帰りにダンナと感想で盛り上がった。

実は前ロットの女性客にのりと味玉を入れ忘れたが、私の時も「味玉、入れたっけ??」と聞かれた。

味玉はデフォルトなのになぜそんな事に??(笑)

そして極めつけは、これも前ロットの事だが、麺増しが誰だかわからなくなったとの事で、「全員麺増しにしました!!」と(爆笑)

私は自分のラーメンが麺増しされたところを想像してみた。

嬉しいと思った人は何人いるだろう?

今回は評価はしません。

何が何だかわかりませんでした。

いつか移転してまた行くことがあったら、ミニラーメンで評価したいです。

店主、好きです(笑)

「ラーメン」 麺硬め