人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

地底人・宇宙人

ああっ!?

大変な事を忘れていたのだ。

昨日の夜、9時。

オーマイガッッ。

「モクスペ」。

昼までは覚えていたのに、録画予約を忘れていた。悔しい~~。

内容は、宇宙人がどーとか、1億人でジャンプして地球を動かすとか、そんなんだったと思う。

仕方ない、再放送に注意しよう。

「昨日、見ました??」

今日仕事をしてると、隣のアンガとGX-7が話し出した。

始めは違う番組の話だったが、途中から主導権がGXからアンガに変わり、モクスペの話になった。

私もGXもモクスペは見ていない。

アンガは見ていない相手に話をするのだから、一から説明していくのである。

「地球の中に空洞があって、そこにまた地球のようなものがあるんですよ。」

地球の中に地球?

「なんでわかったの?」

「南極と北極に穴があって・・・。」

穴~?

「ある時戦闘機がUFOに先導されて、気が付いたらそこにいたんですよ。」

・・・・・・・。

「寝てて夢でも見たんじゃないの?その人。」

「違うんですよ、戦闘機はちゃんと飛んでたんですよ!!」

アンガには悪いがバカバカしくなってきた。

こっちが疑わしげに問い詰めれば問い詰める程にムキになるのが、またまた洗脳された新興宗教の信者のようで怪しげだ。

「そうかぁ。それで向こうは空とかはどうなってるの?」

「何か進んだ技術とかはないの?」

「向こうでは地球温暖化はどう思ってるの?」

意外な事にGXは、ボケ老人との会話のように、アンガに合わせて優しく聞いている。

恐れ入った。

ちなみに地球温暖化で、向こうも暑くて大変らしい。ぷ。

「え~!?」

さすがのGXもついに声を上げた。今度は何だ?

「ぽ子さん、聞いて下さいよ・・・。」笑っている。

実は地球人は、宇宙人と交換留学していると。爆笑。

「6人ぐらい行ったらしいんですよ。」

どこに行ったんだかねぇ。

「ナントカ星です(私はすぐに忘れたが、彼はちゃんと覚えていた)。何万光年も向こうにあるらしいんですけど、向こうの乗り物で半年ぐらいで着くそうです。」リアルなんだか何なんだか。

1ヶ月だったかもしれないけど、もう私にとってはどっちでも同じだ。

「途中で宇宙病みたいなのになって死んじゃった人もいるんですよ。」

もう、アンガが真面目に話せば話すほどおかしい。

この番組は私も見たかったのだ。

見ていれば多分、信じる信じないはとにかく、「こんな話もあるんだ、へぇ~。」ぐらいには思っていただろう。結構こういう話は好きなのだ。

しかしひとたび映像を離れ、人の口から語られるだけで、何でこんなに安っぽくなってしまうのだろう。

この話を私はダンナにしてみようと思うが、ますますバカバカしく響くことだろう。

でも、アンガには失礼なリアクションをしてしまったが、地球だって大昔は「丸くて回ってる」なんて誰も信じなかったのだ。

地球の中に地底人がいる事を否定する根拠など、私にはない。

だいたい番組を見てもいないくせに、勝手に決め付けて受け入れないのだ。

これではアンフェアだ。

やはり、再放送に注意だ。

誰か知ってたら教えて。

アンガ、ごめんね。