人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

バーベキュー

先に何か楽しみにしている行事がないと死んでしまう上司・アンガが目下心待ちにしているのは、バーベキューである。

6月の旅行前の浮かれようはぜひネタにしたかったのだが、あまりにも毎日浮かれているので断念した。

ちなみにアンガ曰く、「あんまり楽しみにしてると当日具合悪くなったりつまんない事が起こったりするので、最終的には楽しみにしないように努力しました。」とのこと。

彼が本腰入れて楽しみ出したのは宴会の席で飲みだしてからだったそうだ。

こんなアンガだから旅行が終るとすっかり元気がなくなってしまい、「何か楽しみなことが欲しい・・・。」と色々計画してきた。

飲み会が2回、旅行は企画中。

そのうち1回は同じ部署だけのメンバーで、私も行った。

楽しかったけどその分ムチャクチャであった。

その後のは他の部署からもたくさん来て結構な人数だったらしい。私は前回の反省の意味を込めて行かなかったが。

それが話を聞けば、つまんなそうだった(笑)

男性陣、女性陣とふたつに分かれてしまい、男性陣はこってりオヤジ連も含まれていて地獄だ、女性陣はジャジャマキがまたしょうもない事をしてややこしい事になっていた。

行かなくて良かったと言うのが正直な感想だが、今度のバーベキューも大勢来るそうだ。

オヤジっちのこってりした話も御免だし、奥様方の中でイイ子にしているのも苦痛だ。

しかし結局酔っ払って自らオヤジの中に突っ込んでいったり、奥様方の前で羽目を外しヒンシュク買うのが今からリアルに目に浮かぶ。

なぜそんな所に行くのだ、ぽ子よ。誰も強制してないぞ。

単純に酒を飲みたいのと、うちの部署のメンバーといる分には楽しめそうだというのと。

しかしギャンブルである。

本当に楽しんで帰れるのか、地獄を見るのか。

ところで同じ部署のアンガとGX-7改めグッティさんも、オヤジ達(オヤジレンジャイと言った!!)には辟易していて、どうしてあんなに話がつまらないのか、と怒っていた。

今日も私たちの仕事場に、違うフロアの人間がふたり来ていた。

ひとりは若い山田くんで、もうひとりは最近入社した森口さん、オヤジレンジャイのひとりだ。

山田くんが森口さんに仕事を教えていた。

ところがどうもオヤジレンジャイ森口はちょっとトロいというか、ニブいというか、使えないというか、役立たず的なポジションにいるようで、見ていて危なっかしい。

それを遠くで見ていたグッティさんがまず、「山田くん、かわいそうに・・・。」と言った。

そしてアンガが「・・・ホームヘルパー・・・。」と言ったから爆笑だ。言い過ぎ!!

そこから森口さんがいかにオヤジレンジャイなのかと言う話になった。

話がつまらない。

笑えない。

面白くない。

ふんふん、それじゃ一緒に飲みたくないね。

「だからさぁ、もうちょっと距離を置いて話を聞かなきゃダメなんだよ。」

グッティさんが言い出した。

「森口さんだと思うからつまんないし、笑えないんだよ。いっそ天皇陛下とかさぁ・・・。」

アンガも続ける「そうか、大切なお客様とか、そう思えば笑ってあげられるねー。」

「部長とか専務とか、何かそういう名前つけよう。」

ムチャクチャ笑った。

果たしてバーベキュー当日、彼らはどんな顔でオヤジレンジャイと話をするのか楽しみである。