日記の方をしばらく書き込んでなかったので、ちょっと遡ります。
金曜日は歯医者で西荻だったのだ。
だからダンナは仕事を休んだ。
何でかと言うと、西荻は美味しそうな街なのだ。
毎度は医者の帰りに「いつかここで飲み食いしてやりたい。」と思っていたが、ついにその日が来たのだ。
毎回ラーメンを食べて帰って来ていたが、歯医者などラーメンのついでだ。
今回は少し発展して「飲み食い」となった。
このままどんどん発展し続けて欲しいものだ。
歯医者はまだ痛かった。
いつまでも痛い痛い言っているので、先生も疑いの眼差しだ。
そこで恐らくちょっと強引に先に進んだが、痛いものは痛いのだ。
「ひはいへふ、ヒハイ、ヒハイ。」と痛みを必死で訴えると、笑いながら「ごめんごめん、やめるから。」と言って、引き下がった。
今回も神経を殺す薬の交換だけだ。
私の神経はまだねばっている。奴らも必死だ。哀れである。
どんなに頑張っても人間の医学の圧倒的な力で殺される運命だ。
歯は大事にしなくてはいけない。
決してペンチの代りになどしてはいけないのだ。
歯医者を出るとダンナと落ち合い、駅前をブラブラ歩いて目標の店を決める。
小ぢんまりした店が多い。
私達は「戎」という古臭いが味のある焼き鳥屋に入った。
バカ安でついたくさん頼んでしまったが、店員のこれまた味のあるオヤジさんは「ハイ、はいよっ。」とメモも取らずに伝票に値段だけ書いていった。すごい。
「さすがだねぇ、なんかカッコイイねあのオヤジさん。」
昭和の匂い漂う気取らない焼き鳥屋に、注文を平気な顔で暗記していくオヤジ。
メニューは手書きでA4の紙に、びっしり書かれている。う~ん、気に入った。
しかし頼んだものがいくつか出てくると、「後なんだったっけ??何かあったよね~。」とオヤジさんは笑いながら戻ってきた。
ひえ~、こりゃ酔っ払ったら来れないな。頼んだものなんていちいち覚えてないっつーの。
会計を頼むと若いお姉さんが伝票に足し算を始めた。おおっ、レジも電卓もナシか。店員との信頼関係が求められるが、まだ先程出会ったばかりでこれから少しずつお互い知り合っていこうというトキメキの段階なのだ。
間違えてくれるなよと祈るばかりだ。
さて、戎を出たが、まだまだ終わりではない。
次には「にぎにぎ一」という立ち食いすし屋に向かったが、小さなカウンターはもう埋まっていた。
仕方なく適当に魚のうまそうな店に入った。
外から見たメニューは600円~800円ぐらいだったから安心して入ったのだが、
中に入って見るとそれはドリンクメニューであった。
食べるものは1000円前後か。た、高い。
幸いさっきの戎でガツガツ食べてきたからお腹は空いてないが、やはり何か頼まないとだよね。
ところが生ビールが100円であった。
店が何周年記念とかでサービス価格だそうだ。
助かった、これで浮いた分を食べる方に回すと考えよう。
しめさばと鯛の刺身、銀ダラの西京焼き。どれも絶品であった。
世の中金だよ、やっぱり。
金があればうまいもの食べれるようにできてるよ。
悲しいが我が家は戎の焼き鳥がごちそうだ。ここには間違えて入ってしまったのだ。
ここで焼酎を飲んだらかなり酔いが回ってしまった。
しかしここで長居などしたらお金がなくなってしまう。
私は実はもう1軒目論んでいたのだ。
久米川に着いた時には結構グロッキーだったが、先日書いたように電車の中である店の場所で賭けになったのだ。
場所を確かめなくてはならない。
賭けには負けたがもうこのまま帰る気なんてなくなっている。そのままその店に入る。
ダンナは「ぽ子が二つに見える。」と言い出した。
おぉ・・・久しぶりだな、そのセリフ。
これが出たらもう彼は終わるのだ。
どんなにこちらで盛り上げても無理に飲ませても無駄だ。
ダンナは1杯、私は2杯飲んで店を出た。
バスの中でダンナは爆睡していたが、なるほど、こうやっていつもカラオケの帰りに終点まで行ってしまうのか。
家に着いたらダンナはすぐに床に座り込み、ソファにもたれて寝てしまった。
そんなに飲んだ感じはしなかったのに、結構私も酔った。
明日の花見はナシかもな・・・と思いつつ私も寝た。