人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

嘔吐、食欲低下<4>

☆甲状腺機能亢進症とは関係なさそうなので、タイトルを変えました☆

 

 

夕方に、検査の終わったエルを迎えに行く。もう結果は出ていて、先生から話があった。

結論から言うと、今回の嘔吐・食欲不振に繋がるものは見当たらないとのことだ。

年齢なりに悪い部分もあるにはあったが、どれもまだそんなに深刻な状態ではなく、また今回の症状に関わってはいないようである。

検査結果については記録として残したいので、最後にまとめて。

 

では一体エルに何が起こっているのか。

考えられることは、一時的な不調。何かが原因で調子を崩しているが、病気ではなく時間経過で戻るだろうというもの。

そしてもうひとつ。検査で見つけられなかったものがあること。

検査で見つからないのだ。これが表に出てくるにはまだ時間がかかるだろうとのことだ。

どちらにしても、時間経過を待つしかない。その間のケアが重要だ。とにかくこのままでは栄養が足りない。ただでさえ痩せっぽちのエルには、危険な状態である。体重は2.35kg→2.20kg→2.15kgと、どんどん減っている。とにかく食べさせ、吐かせないこと。

嘔吐止めの注射を打ち、食欲増進・嘔吐止めの薬を2種類出してもらった。

薬が増えてしまったよ・・・。好物の投薬用ちゅ~るに混ぜて飲ませていたのも、食べなくなってしまったのだ。直接喉に突っ込まなくてはならなくなった。気が重い。

 

家に帰ると、エルは自然にご飯を催促した。朝に少量を食べただけだったのである。吐き気止めの注射も効き始めたのかもしれない。

そして、飲み薬の2種類を飲ませてから。

爆食だ。鬼のようにねだり、野獣のように食べている。凄い気迫だ。怒りすら感じる。

こんなに急に食べ過ぎて大丈夫なのか心配ではあったが、とにかく催促が凄いのだ。回数を稼げるように少量を何度もあげるようにした。

晩ご飯にサンマとブリ(そもそもエルにあげるつもりで買ったものだ)を食べていたら、テーブルの上に乗るわ手を出すわの大騒動だ。

まるで昔話か笑ゥせぇるすまんのような展開ではないか。「エルがご飯を食べるようにしてください」とお願いしたら、食べ止まらなくなる。そして主人公は、エルが食べられずに衰弱していく運命を受け入れるのだ。

 

勢いは全然衰えなかった。寝る時には、もう食べなくなっていたカリカリを枕もとに置いておいたが、夜中に何度か食べていたようである。吐いた形跡もない。

朝になっても食欲は相変わらずだが、あの気の触れたような催促はなくなって落ち着いていた。

それでも目が合うと欲しがるので、寝ている間は起こさないよう、こそこそと行動している(笑)

 

調べたところ、食欲増進剤には興奮する副作用があるらしい。効き目もまだ続いているようなので、エルにはちょっと強かったのかもしれない。次の服用は効き目が切れてきてからにしようと思う。

 

とりあえず「食べない」、「吐く」という窮地は脱した。

食べられない姿を見るのは辛いが、食べても食べても満たされない状況も可哀相だった。

ほどほどいい線を保てるよう、ある程度薬の量やタイミングは状況で判断しようと思う。

今も、パソコンデスクに来て「ちょうだい!!」とおねだり中。

ひとまずは、良かったです。

 

 

*今回の検査結果で問題があったもの*

・心筋症。恐らく甲状腺機能亢進症から来ているだろうとのこと。心筋の厚み??が基準値を超えていた。しかし血液検査ではまだ、悪い影響は出ていないとのことだった。

・腎臓。レントゲンで見たところ、映るべきものが映ってない??だかで、見た目に衰えが出ている。これも血液検査での数値は悪くないので、まだ大丈夫だろうとのこと。

・腰の骨が弱っている。

・ALPが基準値を超えていたが、前よりも下がってきているので様子見。

・Na/Kも基準値を超えているが、まだそんなに問題になる数値ではなさそう。

・T4も超えている。これは甲状腺機能亢進症として現在治療中で、数値はかなり下がってきている。

 

年齢を考えれば、悪くない結果だったと思う。

待っている間は生きた心地がしなかった。

老猫への検査の負担を極端に恐れていたところがあったが、まだまだ生きる力があるのなら、その力を信じて病院の力を借りることは悪くないのかも、そんな風に思った。