後で分かったのだが、内田けんじ監督の作品だったのだ。なるほど!という満足感でいっぱいだ。
監督:内田けんじ
キャスト:堺雅人、香川照之、広末涼子
お金もない、仕事もない、彼女も家族もいない桜井武史。
自殺にも失敗し、いくらも入っていない財布を覗くと、銭湯の入浴券を発見した。
その券を持って銭湯に行ったことから、桜井の運命は大きく変わることになる。
目の前で転倒し病院へ運ばれた男のロッカーのカギを、手にしてしまったのだ。
ロッカーを開ければ大金の入った財布と仕立ての良いスーツ、高級車のキーまで入っていた。
そして病院に様子を見に行けば、男は頭を打った衝撃で記憶を無くしていたのである。
桜井に、新しい人生を始めるチャンスがやってきた。
しかしまさか、男が殺し屋だったとは・・・・・。
謎の殺し屋だったコンドウが、底辺暮らしをしていた桜井として生きる対比が面白い。また桜井も突然裏社会に放り込まれ、ジタバタしながらも切り抜けようと必死だ。
ハードボイルドなシーンもどこかコミカルで微笑ましく、観ていて心地が良かった。
細かい部分まできちんと作り込まれきっちり計算されている内田マジックには、今回も感嘆した。
面白かった!その一言に尽きる。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆