人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

運命じゃない人

ここに時々コメントをくれる、ご近所のみやっちさんからのオススメです。

これはマイナーなのに超人気作品で、これまでのレンタルで一番待たされました。

やっと来た。

            

     監督:内田けんじ

     キャスト:中村靖日、霧島れいか

婚約がダメになってしまい、落ち込んでいた真紀は、レストランで探偵・神田と超真面目なサラリーマン・宮田にナンパされる。

表向きはこの真紀と宮田の恋愛物語だが、角度を変えてみると、裏ではとんでもない事が起こっていた。

ストーリーは大きく分けて、宮田を主人公としたもの、神田を主人公としたもの、ヤクザの浅井を主人公にしたものの3部からなっている。

宮田主人公のほのぼのとした恋愛モノがムチャクチャ退屈で、「これは大変なものを借りてしまった。感想、どうしよう・・・。」と本気で焦った。

ところがだ。

宮田の部分はほんのイントロダクションである。

むしろこの退屈さが、この後の二人のストーリーとの対比を際立たせ、いい効果を出していると言ってもいい。

とにかく予想だにしない展開に釘付けだ。

正確に言うと「展開」ではなく、もうそれは同時進行ですでに起こっていたことであり、振り返ってみて「え~~っ!!こんなことになってたの!!」といった驚きである。

上手く説明できないのだが、独特の手法であり、私たちは同じ一晩を違う視点で3度観ることになる。

繰り返す度に予想外の事実が分かり、驚きの声が上がる。

想像を超えた展開は私たちを惹きつけて離さないが、キャラクターの個性も光っていて魅力的だった。

ただ、これだけ私たちを驚かせておいて、最後は意外性に乏しく、きれいにまとめすぎの感があった。

どうせなら「え~~っ!?」と言って終わりたかったものだ。

ぽ子のオススメ度 ★★★★★

ダンナのオススメ度 ★★★★★ 手法がおもしろい

ぶー子のオススメ度 ★★★★☆ 後からわかる楽しさ