人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ウィークエンド・ブルース

すっかり気に入っている内田けんじ監督作品、とうとう最後の1作だ。

           

   監督:内田けんじ

   キャスト:中桐孝、熊沢麻衣子、横田大吾

失恋し、生きる気力を失っていた真面目なサラリーマン、山本。

行き場のない週末に親友健二を訪ねるが、落ち込む彼に健二は怪しい薬を差し出す。

ヤケクソで山本は一気に3錠飲み干してしまうが、その後丸1日記憶を無くして、気がついたら津田沼で倒れていた。

一体その1日の間に何が起こっていたのか。

DVD化されている内田けんじ監督作品で一番古いものであり、自主制作である。

そんな訳でストーリーも画像も出来栄えが粗い。

特に自主制作独特のいかにも金のかかってない画像には、ちょっと最初は抵抗があった。

しかしここにも「内田マジック」あり。

平和に進んでいるはずの話が、いつの間に大変な事になっているのだ。

「何が」「どうして」と尽きぬ謎に、奇想天外な事実が少しずつ明らかにされていくその過程はまさに「内田マジック」そのものだ。

しかしまだ洗練されておらず、テンポの悪さなどが気になった。

ストーリーは良いのに運びが悪く、なかなか惹きつけてこない。

もったいないが、まだ成長過程にあるような作品であった。

実際この後の作品はどんどん素晴らしくなっていくので、この作品あっての内田けんじなのだという事になるのかと思う。

ストーリー的にはとても面白いので、単なる映画以上に興味がある方にオススメする。

しかしダンナは★5を出したので、感じ方は人それぞれだ。

前回も書いたが、こういうのは面白いなぁと思う。

ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★★★ ストーリーが良くできている

ぶー子のオススメ度 ★★☆☆☆ 先が読める、テンポが悪い