すっかり気に入っている内田けんじ監督作品、とうとう最後の1作だ。
監督:内田けんじ
キャスト:中桐孝、熊沢麻衣子、横田大吾
失恋し、生きる気力を失っていた真面目なサラリーマン、山本。
行き場のない週末に親友健二を訪ねるが、落ち込む彼に健二は怪しい薬を差し出す。
ヤケクソで山本は一気に3錠飲み干してしまうが、その後丸1日記憶を無くして、気がついたら津田沼で倒れていた。
一体その1日の間に何が起こっていたのか。
DVD化されている内田けんじ監督作品で一番古いものであり、自主制作である。
そんな訳でストーリーも画像も出来栄えが粗い。
特に自主制作独特のいかにも金のかかってない画像には、ちょっと最初は抵抗があった。
しかしここにも「内田マジック」あり。
平和に進んでいるはずの話が、いつの間に大変な事になっているのだ。
「何が」「どうして」と尽きぬ謎に、奇想天外な事実が少しずつ明らかにされていくその過程はまさに「内田マジック」そのものだ。
しかしまだ洗練されておらず、テンポの悪さなどが気になった。
ストーリーは良いのに運びが悪く、なかなか惹きつけてこない。
もったいないが、まだ成長過程にあるような作品であった。
実際この後の作品はどんどん素晴らしくなっていくので、この作品あっての内田けんじなのだという事になるのかと思う。
ストーリー的にはとても面白いので、単なる映画以上に興味がある方にオススメする。
しかしダンナは★5を出したので、感じ方は人それぞれだ。
前回も書いたが、こういうのは面白いなぁと思う。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★★★ ストーリーが良くできている
ぶー子のオススメ度 ★★☆☆☆ 先が読める、テンポが悪い