人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

午前の眠りのその先に

相変らず「極限まで寝ない悪い子ちゃん作戦」で自らに眠りを誘っているが、睡眠時間が少ないんだから、朝、眠くて当たり前じゃないか。

なんでこんな辛い目に合わなくちゃなんないんだろうか。

寝坊だ。

つまり、私より先に誰かが起きてしまい、その誰かに起こされたという事だ。

朝ご飯は昨日の夜のうちに作ってあったから何とか間に合ったが、この眠気、どうしてくれよう?

しかし、「昨日はエルに鳴かれて・・・。」ダンナがグッタリしている。

ダンナが淋しがるので昨日もエルを譲って寝たのだが、発情期で吠えまくって眠れなかったそうな。

どんな環境でも良く寝るダンナが、こんな事は珍しい。

そんな彼の前で、誰に吠えられた訳でもないのに勝手に夜更かしして眠いとは言えず、私は黙って見送るまで頑張った。

行ってらっしゃい。バタンキュー。

いやもうこれ程「バタンキュー」という言葉がしっくり来る状況は、なかなかない。

なぜ夜にバタンューが来ないのだろう?

だからここでバタンキューをしなければ夜にはバタンキューになるのかもしれないが、もう考える前にバタンと来てキューだったのだ。

ソファで目を閉じる・・・。

夢を見た。リアルな夢で、目が覚めてもその時の感覚を良く覚えていた。

眠いのだ。

その夢の中でも私は眠いのだ。

尋常ではないほど眠い。

これまで経験した事もないような眠気だ。

夢の中でも私はソファで横になってたが、何やらもう起きなくてはならない事態のようで、私は頑張って目を開けようとする。

まずこの作業の時点で困難を極めた。

開かないのだ、目が。

それも物理的に開かないのではなく、眠くて開かないのだ。

私は実生活ではそんな目に合った事はないから、非常に焦った。

焦ったが目は覚めない。

覚めないが行かなくてはならないのだ。

私は目も開けきらぬまま、何とか立ち上がった。

立ち上がってドアに向かうが、あまりの眠さに2、3歩歩いたら地面に吸い込まれるように倒れてしまう。

気が着くとまたソファの上だ。

目を開けようとするところからやり直しである。

それを何度繰り返したか。

こんなに眠い世界があったのかと恐怖している夢であった。

本当に目が覚めた時に、私は心から安堵した。

眠い。眠いけどさっきのはこんなもんじゃなかった。

眠気のMAXはまだもっと先にあるが、それはこの世界にはないのである。

ざまあみろ、もうあんな目に合うもんか。

調子に乗ってまた眠る。

もう今日はゲームなくていいよ。

夜になった。

ぽ子はまだまだ眠い。

今夜もDVDを見る予定だが、恐らく見終わる頃には眠気は覚めているだろう。

「夜型人間」は実在するのだ。

それは努力で治せるものではない。

最近はそんな気がしている。