「テレビ買うよ。」
突然の事だった。
使っていたテレビに不具合がある訳でも不満がある訳でもなかったが、本当に突然、もうちょっと大きいのが欲しくなったというのだ。
そりゃゲーマーとしては、画面が大きくなる分には嬉しいぐらいだ。どんどん買ってくれ。
新しいテレビ、と言ったが、それはもうテレビではないらしい。チューナーレステレビという、単なるモニターだ。なのでチューナーに当たるものが必要になるが、うちはJcomに入っているのでそれと繋いでこれまで通りテレビは見られるらしい。
ただこれまでとは違い、モニターに繋がっている「その他大勢のひとつ」に格下げされた。その他大勢とは、ゲームと録画ハード(使ったことがないので良く分からない)であり、これらと同等となったのである。電源を入れるとテレビを選択する必要がある(前回がテレビで終わっていれば、その必要なし)。
全く困ることはない。
もう何年も、テレビ番組というものを見ていない。すっかり嫌いになってしまったのだ。特に民放のバラエティー。
あの独特の騒がしさ。効果音、歓声、声を張り上げるタレント。
内容自体は面白くて見たいものはあるのに、見たい部分を見るためにはゲストとのトークやら引っ張ってCMやら、無駄も多過ぎるのである。
ゲームの時間も捻出したいし、すっかりテレビとは疎遠になってしまった。
静かでいい。
例外的に、NHKの景色の綺麗な番組と動物は、見ることもある。たまたま出会えれば、だ。うちの親もNHKしか見なかったが、まさか自分もこうなるとは思わなかった(笑)まぁ税金使ってるだけあり、質はいいと思う。
さて、こうしてチューナーレステレビが我が家に来て2ヶ月程経つが、単なるモニターだと思っていたので驚くことばかりだ。
色々見られるよ!
スマホとも繋げられるみたいで、スマホゲームもできるらしい。
なによりYouTubeが観られるのが嬉しい。これまではPS4経由だったのである。
では長くなりましたが、本題に入りましょう。
こんなものが我が家に来たので、一人で飲むとこのテレビでYouTubeを見ることが多くなった。
一人で飲んでいる、ということはダンナはもう酔い潰れているということで、私も相当酔っているということでもある。
その夜もまた私は一人でYouTubeを見ていて、「Voice Seach」という機能を発見したのだ。えっ!?声で検索できるの!?
プレステもそうだけど、キーボードがないものは文字入力が非常に煩わしい。声で入るなんて、素晴らしい機能ではないかチューナーレス。
私は早速、テレビに向かって声を掛けた。
そして、何も起こらなかった。
冷静に考えてみれば、声を拾うものがないじゃないか。
酔っていたので私はしばらくテレビに話しかけていたが、ガン無視であった。酔っ払いがテレビに無視されるという図は、客観的に見れば滑稽なものだ。酔っ払いとは往々にして滑稽なものである。
そしてどうしても納得いかなかったようで、証拠写真を残していた。
いや、Voice Searchよりも履歴よ。どういうラインナップ・・・。
さて、ダンナが人間ドックから戻ったら、せっかくなので昼酒をキメてこようと思う。
今日もまた、このテレビで象のおならでもひとり鑑賞するのだろうか。
履歴、消せないのかな!?